今月27日に娘は3歳6ヶ月になります。私が絵本の世界にはまり始めて2年ちょっと経ちました。ロングセラー絵本が多いのは3歳以降。絵本について私が勉強し始めた当時、娘はまだ1歳でした。私は子どもの頃に絵本の読み聞かせをしてもらっていないので、出会う絵本は初めて読むものばかり。どうせなら娘と「初めて」を共有したいと思い、読んでみたいと思う絵本があっても、ずっと我慢してきました。
娘が3歳になって半年。今、ずっと読んでみたいと思っていた絵本を娘と楽しめることに幸せを感じています。(娘は先に保育園で読んでもらっていることもありますが…笑。)本棚に並ぶ名作絵本を眺めてはうっとり。まだまだ欲しい絵本があるし、新刊絵本も気になるし。本当に近い将来、家が絵本で押しつぶされてしまうかもしれません。笑
それでは3歳4ヶ月の娘が気に入った絵本の紹介です。
①ピンポンバス
私の中で勝手に「絵本で社会科見学シリーズ!」と名付けている、竹下文子さん&鈴木まもるさんご夫妻による働く車シリーズの中の1冊。様々な人がバスに乗り降りしていく中で繰り広げられる人間ドラマが、バスの運転手さんの視点で描かれています。
娘が「ピンポンバス」と言うようになり、「保育園で読んでもらったな?」とピンと来て昨年購入したものの放置されること1年。笑 3歳3ヶ月でこのシリーズの『はしれ!たくはいびん』にはまったところから、娘が手に取るようになりました。娘は後半に描かれている道を指で辿りながらこの絵本を楽しんでいます。
②おじいちゃんのくるまどこ?
なっちゃんのおうちに向かって出発したおじいちゃんの車が、なっちゃんの家に着くまでを描いたお話です。「エンジン ぶるるん しゅっぱつだ」から始まる歌に合わせてお話が進んでいきます。絵の中からおじいちゃんの車を探しながら読み聞かせを楽しめます。
月刊「ちいさなかがくのとも」の2022年3月号の絵本です。娘が3歳になった昨年10月から「ちいさなかがくのとも」の定期購読を始めました。しかし、届いた絵本を娘がなかなか気に入ってくれず…。この本は3歳3ヶ月の時に娘がどはまりした『はしれ!たくはいびん』と同じように、絵の中からおじいちゃんの車を探すので絶対気に入るはず!と思って読み聞かせたら、娘が夢中になりました。その様子を見て私が心の中でガッツポーズをしたのは言うまでもありません。笑
③三びきのやぎのがらがらどん
ある日、山の草場で太るために出発した大中小3びきのやぎ。名前はどれもがらがらどん。途中の谷川には気味の悪い大きなトロルが住んでおり、そこを渡らなければなりません。「ようし、きさまをひとのみにしてやるぞ!」と言うトロルを最初の2匹のがらがらどんはうまく交わしていき、最後の一番大きいがらがらどんがトロルを倒し、3匹は無事に草場へ向かいます。
『新版 保育と絵本』という本に書かれた解釈によれば、このお話は子どもの親離れを描いているそうです。3匹のやぎは同一人物で、小さいやぎは4歳頃、中くらいのやぎは9歳頃、大きいやぎは思春期の頃の子ども。そしてトロルは親。子どもが親を倒して(しかも目玉は角で串刺し、肉も骨も蹄でこっぱみじんとかなりのやられよう…)いくお話を子供に読み聞かせるのは親としては辛いものがありますが、 娘はこのお話が大好きです。保育園で読んでもらって気に入ったようで、何度も何度も「〇〇先生のがらがらどんおもしろかった。」と言うので購入しました。購入して1ヶ月以上経ちますが、毎日読んでと言われます。トロルが登場すると、必ず目を背けるんですけどね。笑
1965年に初版が発行されて以来、長く子どもたちに愛されている絵本です。話の内容はもちろん、絵に古臭さを全く感じないところがすごいな~と私は思います。
↓『新版 保育と絵本』はこちら↓
④はなをくんくん
雪が深く積もっている冬の森の中、動物たちが目を覚まします。野ねずみも、クマも、かたつむりも鼻をくんくん。動物たちが雪の中をかけていき、向かった先には黄色いお花が一つ。動物たちは喜び、笑い、踊り出します。
本屋さんで娘と絵本を選んでいる時に、この絵本も保育園で読んでもらったと教えてくれたので購入しました。必ず③『三びきのやぎのがらがらどん』、⑤『きょうはそらにまるいつき』とセットで読まされます。
⑤きょうはそらにまるいつき
空を見上げると満月。ベビーベッドの上の赤ちゃん、バレエの練習から帰る女の子、新しい運動靴を買った男の子、仕事が終わった洋裁店の親子や、ギターの練習をしている人、夕食のかたづけをするおじいさんとおばあさん。様々な人たちを平等に照らす、ご褒美みたいな丸い月。空に真ん丸のお月様がいるだけで、なんだか幸せな気分になる。そんなささやかな日常の幸せを描いた絵本です。
月が大好きな娘は、一度読んだだけでこの絵本の虜になりました。まだ3歳なのに、こういった詩のような文体の絵本も楽しめるなんて、うちの子すごいな~と親バカな私は感心しています。笑 きっと年齢関係なく、心に響かせる力がこの絵本にはあるってことなんだと思いますが…。
⑥あさになったのでまどをあけますよ
山間のちいさな村や、にぎやかな街、海の目の前に住む子どもたちが、窓を開けて自分の住む土地の良さを伝えてくれます。
暖かくなって、朝窓を開けるのが楽しみな季節になったので購入しました。我が家では最近、子どもたちを起こす時にこの絵本を使っています。「あさになったのでまどをあけますよ。」と読み聞かせを始めると、子どもたちが目を開けて絵本に注目!絵本を読み進めるうちに、子どもたちの寝ぼけた頭が少しずつ稼働していくのでおすすめです。笑 3歳の娘はもちろん、0歳の息子もしっかり聞き入っています。
まとめ
本棚を増設して1ヶ月半ほど経ちました。
娘は毎日本棚から絵本や図鑑を取り出しては私のところに持って来て「読んで」と言ったり、ひとりで開いて眺めたりしています。上記で紹介した➀~⑥の絵本以外にも、『つきよのきゃべつくん』や14ひきシリーズはよく読まされました。
嬉しかったのは、『コッケモーモー!』や『ぞうくんのさんぽ』など、娘にこれまで「いや!好きじゃない!」と言われてなかなか読み聞かせさせてもらえずにいた絵本も、娘から「読んで」と持って来てくれたこと。
あと、英語絵本も再び手にとるようになりました。本棚を増設したおかげで、娘の絵本選びの選択肢が広がったので奮発して本当によかったです。
本棚増設後も順調に絵本が増え続けており、早くもあと2個買い足したい衝動に駆られています…。
楽天ROOMで絵本や児童書の紹介をしています。