『知る、見守る、ときどき助ける モンテッソーリ流「自分でできる子」の育て方』を読みました。
以前に読んだ『マンガでやさしくわかるモンテッソーリ教育』という本でモンテッソーリ教育に興味を持ったので、もう少し詳しく書かれたものを選びました。
目次
内容
見守ることで、子どもたちが「自ら育つ力」を育むというモンテッソーリの教えに基づいて書かれた本。
親には理解しがたい子どもの言動や行動の多くは敏感期に表れるもの。
敏感期とは
・ある目的のために
・ある時にだけ
・何かに対して
・非常に強く反応する
時期のこと。
敏感になる対象は年齢によって異なるのだが、いずれも子どもの成長にとって大切なものである。
子どもは敏感期を通して「秩序」「運動機能」「社会的行動」「言語」などを習得していく。
この敏感期に大人の無理解によって抑え込まれた子どもは、「自ら伸びる」成長の芽を摘まれてしまい、その後の成長に大きな影響が出る。
敏感期に子どもが習得するものごとは「その時期に獲得することはやさしいけれど、後になると非常に難しい」ものなのである。
本書では第2章で敏感期の子どもに見られる言動や行動を紹介し、その時に親がとるべき行動及び言動を解説している。
本書はモンテッソーリ教育の本であるが、教具を必要とするものは一切出てこない。
「観察する」「見守る」「適切な声掛け」といった親の行動を指南するものとなっているため、どの家庭でもすぐに始められる内容となっている。
感想
以前に読んだ『マンガでやさしくわかるモンテッソーリ教育』よりも、もう少し踏み込んだ内容のモンテッソーリ教育の本でした。
前回の本はどちらかというとモンテッソーリ教育の考え方を学ぶための本。
今回の本は、モンテッソーリ教育における親の役割や行動を明記した本と言えます。
とはいえ、良くも悪くも、書いてあることは他の育児本とほぼ同じです。
育児で最も大切なことは「子どもをよく観察し、見守る。」ということ。
これは子どもを育てるうえで、やはり最重要事項なのだと再認識しました。
本書の第2章には、敏感期に子どもに表れやすい行動の特徴と、それに対するモンテッソーリ流の親の行動や言動がたくさん紹介されています。
親がとるべき行動及び言動の基本は「見守る・認める」というスタンスなのですが、1つ1つ具体例をあげてくれているので参考にしやすい内容です。
これから訪れるであろう、娘の秩序の敏感期に備えて予習ができました。
今、私が最も求めている情報は、敏感期の更に踏み込んだ内容のもの。
子どもの興味を広げる具体策を知りたいのですが、それについても本書に少しだけ記載がありました。
電車好きな子に路線図を、ものを壊すことが好きな子にドライバーを渡したら、そこから興味の幅がひろがったというもの。
「なるほど~!」と思う反面、親の想像力が問われるなと感じました。
本書はモンテッソーリ教育の本ではありますが、教具を必要とする教えは一切出てこず、我が家でもすぐに始められるものばかりでした。
今、娘は保育園でいろいろなことを学び、実践したいさかり。
時間のない朝も、保育園に着くと片足ずつ、ゆーっくりと下駄箱に靴を入れてくれたり。笑
でも、本書に書いてあった「子どもを観察し、見守る」という姿勢を貫くべく、日々娘のペースで行動する努力をしています。
育児で必要なのは忍耐力!
↓『マンガでやさしくわかるモンテッソーリ教育』の感想はこちら