マネバナナ

アーリーリタイアを夢見るアラフォーママが好きなことを好きなように書いています

『まなの本棚』本から得た知識や教養、品格は絶対に誰もその人から盗むことはできない財産。

 

ついに購入しました!

芦田愛菜ちゃんの『まなの本棚』。

前から読みたいと思っていたのですが、他にも読みたい本がありすぎてなかなか辿りつけず…。

やっと手に取ったこの本には、愛菜ちゃんの本に対する愛情と、彼女の知性の源がぎゅっと詰まっていました。

 

目次

 

内容

著者は子役から立派な女優へと成長を遂げた芦田愛菜ちゃん。

彼女がこれまでに読んだ本の中から、特に好きな本、大切に思っている本を紹介している一冊。

本書の中で紹介されている本は絵本から始まり、小説、図鑑、日本の古典文学、海外文学と実に幅広い。

紹介されている本にはそれぞれ著者がその本に興味を持った理由、好きな部分、感想などが記されており、読者に「自分もこの本を読んでみようかな?」と思わせるだけでなく、随所で著者の素顔も知ることができる魅力的な本となっている。

 

本書で紹介されている本には著者がその本を手に取った時期が記されているものもあり、彼女がこれまでに出演したドラマ等を思い出しながら、「あの作品に出演している時はこんな本を読んでいたのか!」と当時の彼女を思い起こしながら読めるのもこの本の楽しみ方の一つ。

国民的子役から女優へと成長した著者の、本を指標にした成長ヒストリーとも言える。

 

感想

 

本書は愛菜ちゃんが本を好きになったきっかけや、一番最初の読書の記憶、仕事に勉強にと多忙を極める日常生活にどうやって読書を取り入れているかなど、彼女の一面が垣間見えるお話からスタートしています。

前半は愛菜ちゃんと同じ「本好き」として「わかるー!本の魅力ってそこだよね!」とか、「私もその本読んだ!」などと共感しながら、後半は「愛菜ちゃんと同じ本好きなんて言ってごめんなさい。私はあなたの足下にも及びません。」と反省しながら読みました。笑

 

私が本書を読んで著者に感服した点は3つ。

一つ目は、15歳にして幅広いジャンルの本を読んでいること。

小説に限らず、日本の古典文学や海外の作品、歴史漫画、落語絵本、図鑑と彼女がこれまでに手に取った本は多岐にわたります。

昨年、著者が「天皇陛下御即位をお祝いする国民祭典」で述べた祝辞が大絶賛されましたが、15歳にしてあれだけしっかりとした祝辞を自分の言葉として伝えられたことに納得。

著者は偏りなくたくさんの本に触れることで、多くの知識と教養を得ているのだということが本書の目次を見るだけでも感じることができました。

 

2つ目は、同じ本でも児童書と一般書の両方を読んでいること。

例えば『不思議の国のアリス』。

著者は小学2年生の時に児童書として読み、もう少し成長してから大人向けのオリジナルバージョンを読んでいます。

小学2年生の時にはその物語の世界に浸るだけだったのが、数年後には「この物語が伝えたいことは何だろう?」と考えられるようになっており、読書を通して自分の成長を感じているのです。

 

3つ目は同じ本を何度も読んでいること。

著者は一度読んでその本を終わりにしないようです。

ミステリー小説のようなものであれば、1度読んだ後にすぐにもう一度読み直して新たな伏線に驚いたり。

ミステリーではないジャンルのものも、時期をあけてもう一度読むことで前回とは違った視点を持って同じ本を読んでみたり。

読むたびに違った顔を見せる物語を楽しみ、その都度別の感想を持つことは、女優として、そして一人の女性として、彼女の内面を磨いているのだなと強く感じました。

 

子役だった芦田愛菜ちゃんは、子どもとは思えないその発言や立ち居振る舞いで、「子どもらしさがないな。」と思ってしまうことが私にはありました。

でも、あの姿は子どもが大人のようにふるまいたくてただ背伸びをしていただけではなく、たくさんの本を読んで彼女が身に付けた知性であり、品格だったのだと本書を読んで思いました。

 

芦田愛菜ちゃんは女優ですが、彼女には今までに読んだ本によって蓄積された知識や教養、品格があります。

それらは今、彼女を女優という一本の道に縛り付けることなく、無限の可能性を彼女の前に提示しています。

そして、彼女がこれからもたくさんのジャンルの本を読むことで、その無限の可能性はさらに広がっていくでしょう。

本を通して人が得た知識や教養、品格というものは、誰もその人から盗むことができない、その人にとっての財産なのだということを強く感じました。

本書を通して改めて、本の魅力や本との向き合い方を見つめなおすことができた、実に有意義な本でした。

 

 

まなの本棚

まなの本棚

  • 作者:芦田 愛菜
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2019/07/18
  • メディア: 単行本
 

 

 

 

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