マネバナナ

アーリーリタイアを夢見るアラフォーママが好きなことを好きなように書いています

『マンガでやさしくわかるモンテッソーリ教育』「魔の2歳児」は親の無理解が生み出す

 

『マンガでやさしくわかるモンテッソーリ教育』を読みました。

私、モンテッソーリ教育からは、あえて距離をとっていました。

いろいろな育児本を読んだけど、モンテッソーリ教育に関するものには手を出していませんでした。

 

モンテッソーリ教育は教具を用意するのが面倒だし、遊びを「お仕事」と呼ぶことにも違和感。

それに、「偉大な人」に育てるというのも、我が家の教育方針にはあっていないと思ったからです。

 

でも、この考え方はすべて間違っていました。

無知による完全なる誤解!

モンテッソーリさん、本当にごめんなさい。

私が『マンガでやさしくわかるモンテッソーリ教育』で学んだことをざっくりと書こうと思います。

 

目次

 

内容

マンガを交えて詳しく解説した、モンテッソーリ教育の入門書。

 

マンガの主人公は結城鞠。

時短勤務で働きながら、3人の子どもを育てる女性。

子どもは5歳長女、2歳半長男、1歳3ヶ月の次女。

長女は無気力、長男は落ち着きがなく、次女はいたずら盛りで鞠は手を焼いており、子育てが苦痛でしかない日々を過ごしていた。

 

そんなある日、モンテッソーリ教師である相田真理と出会う。

「お仕事」を終えて、真理に向けた次女の笑顔が見たこともない輝きを放っていることに驚き、鞠はモンテッソーリ教育について学び始める。

 

壁にぶち当たりながらも、モンテッソーリ教育を通して次女、長男、長女が順に変わっていく様子がマンガでは描かれている。

子どもたちを変えていく場面には、モンテッソーリ教育における重要なキーワードが出てくる。

次女は「観察と敏感期」、長男は「提示(提供)と秩序感」、長女は「逸脱と人格形成」である。

これらは漫画を通して概要を知り、文章でより深く学べるようになっている。

 マンガでは伝えきれないモンテッソーリ教育の理念や考え方、実践方法についても文章で詳しく解説している。

 

本書はモンテッソーリ教育の実践方法よりも、モンテッソーリ教育が生まれた背景や理念、考え方に重点を置いて書かれている。

そのため、モンテッソーリ教育の生みの親である、モンテッソーリの考えを学ぶためのベストな1冊と言える。

 

感想

 

冒頭でもお伝えしましたが、私が抱くモンテッソーリ教育のイメージはすべて間違っていました。

 

・教具を用意するのが面倒

→必ずしも教具は必要ない。

「ごますり」「お茶を入れる」「花の水切り」など、生活に直結したものも「お仕事」になる。

・「お仕事」という言葉に違和感

→「遊び」はいつでも止められるもの。

運動の敏感期に子どもが行う運動は、その動きを習得するために神様からもらった宿題のようなもの。

・「偉大な人」に育てる

→子どもの中にある自己教育力を信じ、人格形成のお手伝いをするのが大人の役割。

モンテッソーリ教育の目的はこれである。

一流大学に入れたり、何か特別な能力をつけたりすることがモンテッソーリ教育の最終目的ではない。

 

モンテッソーリ教育の出発点は「子どもの事実」です。

だから、子どもを賢い子にしたいと、モンテッソーリ教育の教具を子どもに与えても、それらが「子どもの事実」と合っていなければ、効果を発揮しないそうです。

このモンテッソーリ教育の考え方に、私は大切な気づきをもらいました。

ついつい、「子どもが将来困らないように」といろいろなものを与えたくなってしまいますが、どんなに質の良いものを与えても、「子どもの事実」とあっていなければ、全く意味をなさない。

子育ての主体は常に子ども。

答えはいつも、子どもの行動の中にある。

絶対に忘れてはいけないことだと思いました。

 

魔の2歳児と言われる時期も、大人が子どもを理解していないことが原因。

2歳から4歳と言う時期は、「秩序の敏感期」にあたるそうです。

この時期は「空間的、時間的にさまざまなことが、いつも同じであること。」が不可欠。

それを知らないから、大人は子どものルールを無視し、子どもが泣きわめくという結果になるそうです。

 

我が家の娘は現在1歳1ヶ月。

本書の次女と近い時期にあり、まさに運動の敏感期。

そして、来年の夏ごろからは秩序の敏感期のピークに差し掛かります。

このモンテッソーリ教育における子どもの敏感期について知らなければ、きっと私も世のママたちと同じように、「魔の2歳児辛い・・・」とブログでぼやくことになっていたかもしれません。

今、この本に出会えたことは本当に幸運だったと思います。

この本のおかげで、先週末の娘の「階段の上り下りをしたい!」という要求にも最後まで付き合うことができました。

 

モンテッソーリ教育を我が家で取り入れるのはなかなかハードルが高そうですが、教具を揃えなくても、モンテッソーリ教育の考え方を知っているだけで、ゆとりを持って子育てできそうです。

もう少しモンテッソーリ教育の踏み込んだ内容も知りたくなったので、モンテッソーリ関連の本を読み漁って見ようと思います。

マンガでやさしくわかるモンテッソーリ教育

マンガでやさしくわかるモンテッソーリ教育

  • 作者:田中 昌子
  • 出版社/メーカー: 日本能率協会マネジメントセンター
  • 発売日: 2018/06/17
  • メディア: 単行本
 

 

 

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