『「自己肯定感」育成入門』を読みました。
娘が生まれて間もない頃、「これからどうやってこの子を育てていったら良いのだろうか。」と娘を前に悩んだとき、最初に手に取った本が『小児科医のぼくが伝えたい最高の子育て』という本でした。
そこには、子育てにおいて大切なことは「共感力」「意思決定力」「自己肯定感」を養ってあげることだと書いてありました。
それ以来、この3つは娘と接する時に意識するようにはしているのですが、「自己肯定感」についてもっと深く知りたいなーという思いがずっとありました。
そこで手に取ったのがこの本。
『「自己肯定感」育成入門』というタイトル通り、子どもの自己肯定感を育てるために親ができることがわかりやすく書いてありました。
内容をご紹介します。
目次
内容
子どもの自己肯定感を上げるために、親がとるべき行動・言動を解説した本。
子どもの自己肯定感を上げるための方法として、「ほめる」という行為を思い浮かべる親は多い。
しかし、気をつけないといけないのは、そのほめ方。
多くの親は子どもの「能力」や「成果」をほめる傾向にあるが、これは間違い。
結果だけを評価され続けた子どもはやがて、「価値があるのは自分ではなく、〇〇ができる自分。本来の自分には価値がない。」と思うようになる。
では、どのように子どもをほめたらよいのか?
大切なことは、「成果」ではなく、子どもの「地道な努力」や「小さな成長」を認め、評価してあげること。
テストで100点をとったことをほめるのではなく、そこに辿りつくまでの子どもの努力を評価してあげる。
「絵の才能があるね。」とほめるのではなく、色の組み合わせや絵を見た感想を伝えてあげる。
こうすることで、子どもは自分の存在が認められていると感じ、自己肯定感が育っていく。
この他にも
・自分で考える力を養う子どもとの接し方。
・子どもの安全基地を作る方法。
・子どもに壁の乗り越える力を養う方法。
などが書かれている。
感想
子どもの努力を評価するほめ方は、わかっているようで、できていなかったと反省しました。
娘のことはしょっちゅうほめていますが、どうしても「〇〇ができるようになったの。すごいねー。」で終わっていることが多いです。
これも小さな成長をほめることにはなると思いますが、ほめ方がマンネリ気味なのは否めません。
赤ちゃんだから、難しいことを言っても伝わらないと思い込んでいたせいもあるかもしれません。
この本を読んで、ほめ方を見直してみました。
これが意識しないとけっこう難しい。
結果をほめる癖がついてしまっているので、今のうちに娘の努力に目を向け、それを言葉にする習慣をつけておこうと思いました。
自分の過去と比べない、他の子や兄弟と比べないことの大切さも再認識。
自分が他者と比較されるのは嫌なくせに、無意識に誰かと誰かを比較していることって結構あります。
それは娘に対しても言えること。
比べる時はよその子と娘を比較するのではなく、過去の娘と比較する。
そうすれば娘の成長を見逃すこともないし、娘の自己肯定感もアップして一石二鳥。
いま読んでいる『3000万語の格差』という本でも自己肯定感について触れられているのですが、その本によると、幼少期、特に0~3歳までの親のほめ方が子どもの自己肯定感(主にやり抜く力)に強い影響を及ぼすと研究でわかっているそうです。
さらに恐ろしいことに、親の「ほめ方のスタイル」は子どもが14ヶ月になるまでに決まってしまうとも書いてありました。
(我が家はあと2ヶ月で14ヶ月…。)
自己肯定感は新しいことにチャレンジする時、困難にぶち当たっても諦めずにやり抜く時のパワーになるもの。
お子さんの自己肯定感は大事にしてあげたいですよね。
『「自己肯定感」育成入門』には、子どもの自己肯定感を下げる親の言動・行動をチェックできるページがあります。
気になる方は手に取ってみてはいかがでしょうか。
子どもの「やってみたい」をぐいぐい引き出す! 「自己肯定感」育成入門
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- 出版社/メーカー: 夜間飛行
- 発売日: 2019/03/20
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↓『3000万語の格差』はこちら。
3000万語の格差 : 赤ちゃんの脳をつくる、親と保育者の話しかけ
- 作者: ダナ・サスキンド,掛札逸美,高山静子
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『「自己肯定感」育成入門』よりも難しめです。
読み終わったら、レビュー書きます。