マネバナナ

アーリーリタイアを夢見るアラフォーママが好きなことを好きなように書いています

『子どもを読書好きにするために親ができること』この春、お子さんが小学生になる方におすすめしたい本。


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『子どもを読書好きにするために親ができること』を読みました。

 

これまでに読んだ「子どもを本好きにする」という内容の本とかぶる部分もありましたが、本書は著者の小学校教諭人生の中で実際にあった出来事をたくさん紹介しており、具体的でイメージしやすかったです。

 

目次

 

内容

著者は小学校の教師。鹿児島県立小学校教諭を経て、2016年から筑波大学付属小学校国語科教諭を務めている。本書はそんな経歴を持つ著者が、これまでの小学校教諭生活の中で出会った、本に影響を受けた子どもたちのエピソードを交えつつ、子どもを本好きにするために親ができることを指南した本。

具体的な内容は以下の通り。

・子どもを本好きにするために親ができること

・子どもの本の選び方

・子どもが読む本のジャンルの広げ方

・読書によって得られる子どもの変化

・子どもを本嫌いにする親の間違った声掛け

巻末には低学年(1・2年生)、中学年(3・4年生)、高学年(5・6年生)の子どもに読ませたい本のリストと、ジャンル別おすすめ本のリストが掲載されており、その数246冊。

子どもに本を読ませたいけれど、促し方や本の選び方がわからないという人にとって非常に参考になる内容となっている。

 

感想

 

 「子どもを本(読書)好きにする」という内容の本は今までにも読んだことがありますが、この本は、本に馴染みのない子を本に向かわせたり、本は好きだけど同じジャンルの本ばかりを読んでいる子のジャンルの幅を広げてあげたり、といった方法が紹介されていてとても参考になりました。しかも、著者が実践した方法、見てきた事例を交えて書いているのでイメージしやすかったです。

ポイントは「本に興味を持ち始めた子どもの変化を見逃さないこと」、そして「その子が好きなジャンルの軸を崩さず、否定せず、そっとジャンルの幅を広げてあげること」。例えば歴史好きな子で、歴史の本ばかり読んでいたら、その子の「歴史好き」という軸を壊さずに、織田信長や徳川家康などの伝記をさりげなく紹介する。すると、そこから子どもは「伝記」というジャンルにはまっていき、次第に科学者やスポーツ選手の伝記も読むようになる。科学者やスポーツ選手の伝記からさらに科学やスポーツに興味を持つようになって…といった事例が紹介されていました。本に興味がなく、漫画ばかり読んでいる子を本の世界に導く時の例なども紹介されていて目から鱗!

巻末には著者がおすすめする「低学年、中学年、高学年向けのおすすめブックリスト101冊」と、「多様な感性を身に付けるためのブックリスト145冊」が掲載されています。絵本と同様、児童書にも選び方があるようです。これから娘に読み聞かせしたいと思っている絵本、私が子どもの頃に読んだ本、そして大人の私も「読んでみたい!」と思う本がたくさん載っていました。

春から小学生になるお子さんがいる方、既に小学生のお子さんがいる方に本書は特におすすめです。就学前はたくさん読み聞かせをして子どもは絵本が大好きだったのに、小学校に入ったら男の子はゲーム、女の子はアイドルに夢中で本から遠ざかってしまう、というケースはよくあるようです。子どもが本から離れないようにするためには親の働きかけは不可欠!本書でたくさんの事例に触れておけば、我が子の変化にも備えられます。

この時期、入学準備として国語や算数のワークなどを子どもにやらせる人はたくさんいますが、子どもが小学生になるのに備えて親である自分も勉強するという発想はなかなか起こりにくいもの。そんな方にぜひともお勧めしたい本です。

 

 

 

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