『世界に通用する子どもの育て方』を読みました。
著者は心理学の専門家であり、2児の母。
心理学の知識はあるのに、それを子育てに活用できずに苦しんだ時期があったそうです。
そのため、本書は著者の失敗例も成功例も豊富。
子どもの自律を促す言葉がけを学びたい人におすすめの本です。
目次
内容
タイトルの通り、『世界に通用する子どもの育て方』を紹介した本。
著者が定義する「世界に通用する子ども」とは、〈世界中どこにいても幸せで、自分の強みを生かして人を幸せにする子〉。
このような子どもを育てるには、親のかかわり方が大きく影響する。
日本の親には5つのタイプがある。
①支援型…自律を促し温かい
②厳格型…報酬や罰を使って厳しい
③迎合型…子どもの好きなようにさせる
④放任型…いわゆるネグレクト
⑤虐待型…体罰などを使う
この中で、子どもの幸せや成功に一番効果のあるスタイルは「支援型」。
本書では、この「支援型」の親になるための考え方、子どもとの関わり方、具体的な子どもへの声掛け方法などを紹介。
失敗も成功も赤裸々に語った著者の子育てエピソードが満載だが、一人の母親の子育て経験を綴ったものではなく、失敗も成功も心理学の研究結果をもとに分析・解説されたエビデンス付きのものなので信頼できる内容。
「自分の子育てに自信がない」「育児に専念しているけれど、子どもの未来も自分の未来も見えない」「この子はこのまま成長して大丈夫なんだろうか?」などと考えて、不安な日々を送る親にとって特に有意義な内容となっている。
感想
前回、『この子はこの子のままでいいと思える本』を読んで、私は「子どもを叱るのをやめよう」と心に誓いました。
ですが、叱らない子育てはやってみると本当に辛いんです。
もともとそんなに叱るタイプの親ではない(と自分では思っている)けれど、それでもついつい「いい加減に寝なさい!」とか「お願いだからちょっとはママの言うこと聞いて!」とか言ってしまうんです…。
昨夜も消灯してから1時間、暗い部屋の中で動き回る娘に「いい加減に寝なさい!」と怒ってしまい、自己嫌悪…。このまま寝て、もしも朝目覚めた時に娘が呼吸をしていなかったら激しく後悔すると思ったので、「怒ってごめんね。」とすぐに謝りましたが…。
なんでかと言うと、代わりの言葉が見つからないからなんですよね。
「明日も元気に遊べるように早く寝ようね。」と言ったところで、娘には通じない。
だから、恐怖で子どもを従わせるために叱ってしまう。
それが一番手っ取り早いって、私の頭が思ってしまっているからなんですよね。
この本では、叱る代わりにどんな言葉をかけるべきなのかがわかりやすく解説されています。
子どもにイライラしたり、叱るのではなく、子どもに考えさせる言葉をかける。
そうすれば、子どもは自分で考えて行動し、やがて自律していく。
内容としては、これまでに読んだボーク重子さんや小川大介さんの本などと内容は同じです。
本書は、それらの考え方を心理学の知識を交えて解説してくれています。
娘はまだ1歳。
自律を促す言葉かけをしても、娘には自分で考えて行動するというのは現時点では難しい。
でも、娘が○歳になったら自律を促す伝え方に変えようと思っても、きっと私はすぐには変えられない。
だから、今から叱らずに自律を促す言葉をかけるようにしていこうと思いました。
ほんと、難しいんですけどね。
娘もひとりの人間。
私の所有物ではない。
このことを常に意識して頑張ります!
私のように、『この子はこの子のままでいいと思える本』を読んで叱るのをやめようと思ったけど、うまくいかずに悩んでいる方は、こちらもおすすめです。
点と点が線で繋がる感覚を味わえると思います。