マネバナナ

アーリーリタイアを夢見るアラフォーママが好きなことを好きなように書いています

『将来の学力は10歳までの「読書量」で決まる!』「うちの子、全然読み聞かせを聞いてくれない」という方に私が心からおすすめできる本

 

『将来の学力は10歳までの「読書量」で決まる!』を読みました。

ますます「読み聞かせ頑張ろう!」と思わせてくれる本でした。

 

目次

内容

著者は教育環境設定コンサルタントの松永暢史さん。

 

本書では、著者自身の経験やこれまでに見てきた子どもたちの共通点から、10歳までの「読書量の貯金」がある子には後伸び力があると主張。

わが子のためにと小さいうちから文字の読み書きや計算、英語を習わせる親は多いが、本格的な勉強は10歳を過ぎたくらいからで十分。

それまではたくさんの本を与えることが重要だと説いている。

10歳までの読書で培った日本語了解能力(日本語を用いてものごとを理解・表現する力のこと)はやがて語彙力、文章理解力、思考力、集中力、表現力など学力向上に欠かせない力に繋がっていく。

 

子どもの読書量を増やし、子どもを本好きにするために最も重要なことは乳幼児期の読み聞かせ。

文字を読めないうちは、子どもは一人で本を読むことはできないので、親が読み聞かせることで読書量を増やす必要がある。

そこで著者がおすすめするのが、「音の良い」絵本を選んで読み聞かせをすること。

なぜかと言うと、読み聞かせの目的は「音を聞かせる」ことだから。

そのため、読み聞かせはスラスラと読み上げるのではなく、一音一音はっきりと読むべきだと著者は主張する。

 

本書の後半では子どもを本好きにするための環境づくりについても言及。

年頃になり、ゲームやテレビに夢中になる時期が来ても読書の習慣を崩さないための方法を紹介。

本書のタイトルは『将来の学力は10歳までの「読書量」で決まる!』だが、10歳を過ぎたお子さんがいる方にも参考になる内容も盛り込まれている。

 

著者が選んだ「音の良い」絵本や、絵本から児童書の橋渡しになる幼年童話、児童書、名作、算数や理科・社会につながる知識系の本なども数多く紹介されており、子どもを育てる親にとって最初から最後まで非常に役立つ内容となっている。

 

 

感想

 

子育てにおける「読み聞かせ」や「子どもの読書量」の重要性に関する知識は今までに読んだ本で既に得ていたので、新しいことを学ぶというよりは、「いま我が家の読み聞かせはうまくいっているのか?」という点について確認作業を行う感じで読みました。

結果は、「うまくいっている」と判断して良いと思います。

本書によれば、

・同じ本を繰り返し読むように催促する本が1冊でもある

・子どもが絵本の内容を暗記してしまう

といった行動が見られれば、読み聞かせはうまくいっていると判断して良いそうです。

娘の場合はどちらも当てはまる絵本が何冊もあるので、かなりうまくいっているのかな、と思います。

しかも、日本語だけでなく英語の本でも上記2点が当てはまるものが複数。

「私、読み聞かせ頑張ってる~!」と本書を読んで、自分をかなり褒めました。笑

なぜ我が家の読み聞かせがうまくいっているかと言えば、本書に紹介されていることをほとんどやっているから。

なので、もし「うちの子、全然絵本に興味をもってくれない!」と困っている方がいたら、この本を心からおすすめします。

 

ただし、我が家が取り入れていなかったことが一つ。

それは本書の最重要テーマである「一音一音ハッキリ読み」。

私は早口なのですが、読み聞かせるときはゆっくり読むことは意識しています。

でも、本書で紹介されているような「一音一音ハッキリ読み」は実践していません。

せっかく得た知識なのでと、試しに実践してみたのですが、なかなかもどかしい。

また、著者は感情を込めたり、声音を変えたりする必要はないと言っていますが、私は感情をかなり込めるし、声音も変えます。

男性の著者が書いた読み聞かせに関する本には、「読み聞かせでは感情を込める必要はない。」と書いてあることがたまにあります。

 『子育てを感動にするおもちゃと絵本』の著者もそのように言っていました。

子育てを感動にするおもちゃと絵本

子育てを感動にするおもちゃと絵本

  • 作者:藤田 篤
  • 発売日: 2014/03/01
  • メディア: 単行本
 

でも、私は読み聞かせで感情を込めることはやめません。

なぜなら、芦田愛菜ちゃんが『まなの本棚』の中で、お父さんやお母さんに感情を込めて読んでもらった読み聞かせが楽しかったと言っていたから。

まなの本棚

まなの本棚

  • 作者:芦田愛菜
  • 発売日: 2019/08/16
  • メディア: Kindle版
 

 やっぱり、実際に読み聞かせをしてもらって育った子どもの意見は重要。

だから、私は感情をたっぷり込めて読み続けます。

もしお子さんが言葉を話せる年齢なら、感情を込めて絵本を読んだ方が良いか、込めないで読んだ方がいいか聞いてみると良いのではないでしょうか?

子どもの意見に勝るものはありませんから!笑

 

私には得るものが何もなかったかのような書きっぷりになりましたが、もちろん得たものはあります。

一番は、本書の中で紹介されている絵本や幼年童話、児童文学たち。

これから娘にどんな本を選んであげたら良いかの参考になりました。

もう一つは、娘の読書習慣を作るという点。

娘が成長して自分で本を読めるようになったとき、勝手にどんどん本を読んでくれればもちろん良いのですが、そうならない可能性もある。

今から本好きにするためにできること・既に実践しているもので継続するべきこと、本から離れてしまった場合に再び本とのつながりを作る方法は参考になりました。

具体的には、私には「家の中に図書室を作る!」という夢があるのですが、本書を読んで図書室を作る場所をイメージしていた場所からリビングに変えました。

いつでも手の届く場所に本を。

今もなるべく娘から見える場所、手の届く場所に夫や私の本を置き、娘がいたずら目的?で私たちの本を手にとっても一切咎めないようにしているのですが、これからもっともっと娘の手の届くところに本を置く。

これを実践していこうと思います。

 

 

 

将来の学力は10歳までの「読書量」で決まる!

将来の学力は10歳までの「読書量」で決まる!

  • 作者:松永 暢史
  • 発売日: 2015/07/01
  • メディア: Kindle版
 

 

 

 

 

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