齋藤孝先生の『1日15分の読み聞かせが本当に頭のいい子を育てる』を読みました。
齋藤先生の本は、読むたびに読書の大切さを実感させてくれるので好きです。
今回は読み聞かせに関する本。
「今のペースを崩さなければ、娘は大丈夫!」と背中を押してもらいました。
目次
内容
読み聞かせの効果を説いた本。
本当に頭のいい子とは、自分の力を発揮して生きていける、明るくたくましく、世を渡っていける子のことをいう。
このような子を育てる鍵は、幼児期の7年間をどのように過ごすかにかかっている。
0~6歳までの間は親子が同じペースで楽しむことが重要で、絵本の読み聞かせは親と子が一緒に過ごす貴重な時間である。
絵本を通して共有した親子の時間や経験が多ければ多いほど、絵本の世界で過ごした時間が長ければ長いほど、芯の強い、どんな変化の時代にも強い人間が育つ。
絵本の読み聞かせには「情緒を育てる」「言葉、絵、色との出会い」「知仁勇を育てる」「心を育てる」「文化を継承する」といった効果がある。
6歳までの間に家に最低でも100冊、できれば200冊の絵本を揃え、1日15分の読み聞かせを続けることで子どもの心は育つので、子育てはそれだけで大丈夫だと著者は断言する。
その他、本書では絵本の選び方や、実際に著者が自身の子どもに読み聞かせを行った絵本も紹介している。
感想
「今のペースで読み聞かせを続けて。そうすれば娘はしっかり育つよ。大丈夫。」
そんな風に著者が背中を押してくれる本でした。
子育てをしていると、どうしようもなく不安になることがあります。
「私の子育てで、娘は自立した人間に育つのだろうか?」「非行に走ったりしないだろうか?」「小学校入学後、勉強で遅れをとらないだろうか?」「何事にも挑戦し、やり抜く力を育ててあげられるだろうか?」等々、考え出すと止まりません。
でも、そうした不安を「1日15分の読み聞かせを続ければ大丈夫だよ。」という一言で払拭してくれました。
もちろん理由も説明したうえで。
本書の前半は読み聞かせによって育つ子どもの能力について解説してくれています。
そこには私が思っていた以上に多くの力を得られることが綴られていました。
特に印象的だったのは「知仁勇」の話。
孔子は『論語』の中で、「知者は惑わず、仁者は憂えず、勇者は恐れない」と述べ、「知・仁・勇」という3つの「徳」が人として非常に大事だと説いています。
「知」とは、何が正しいかを見極める常識や教養、判断力。
「仁」とは、やさしさや誠実さ、気遣い、思いやり。
「勇」とは、一歩踏み出す心、思いを行動に移す力。
これらは昔話や童話の読み聞かせを行うことで、子どもは習得することができるそうです。
本書では数多くの昔話や童話を紹介しており、今後の絵本選びを行ううえで非常に参考になりました。
頭のいい子を育てる方法として、著者は1日15分の読み聞かせと、6歳までに家に最低でも100冊、できれば200冊の絵本を用意することを本書で提案しています。
絵本は購入する派の我が家、果たして今現在、家に何冊の絵本があるのか数えてみました。
結果は69冊。(こどもちゃれんじぷちの絵本と英語の絵本は抜いています。)
2年で69冊なので、今のペースで絵本を購入し続ければ6歳になる前に200冊を超えそうです。
ただ、ジャンルや絵の雰囲気に偏りが出ないことも重要とのことなので、今後はそうした点も考慮しながら絵本選びを続けようと思いました。
本書のおかげで、ますます読み聞かせと絵本選びにはまりそうです!
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