マネバナナ

アーリーリタイアを夢見るアラフォーママが好きなことを好きなように書いています

『クシュラの奇跡ー140冊の絵本との日々』我が子に読み聞かせせずにはいられなくなる本


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『クシュラの奇跡ー140冊の絵本との日々』を読みました。

読み聞かせの参考になりそうだなと思って手に取りました。

悲しいお話かと思ったけれどそんなことはなく、むしろ子育てをする者にとって希望となる内容でした。

 

 

目次

 

内容

染色体の異常により、重い障害を持って生まれたクシュラ。

両手の指が1本多いことから始まり、心臓の穴、鼻腔が狭いことによる呼吸障害と次々に見つかる体の異常、それに伴い発生する病気。

ついには知能障害とまで診断されてしまう。

しかし、両親はそうした診断結果に囚われることはなかった。

常に目の前のクシュラを観察し、クシュラにとって最良の方法を取り続けた。

 

クシュラの両親がクシュラに読み聞かせを始めたのはクシュラが生後4ヶ月の時。

障害によって目が離せないうえに、ほとんど眠らないクシュラと過ごす時間を両親は絵本を使って埋めた。

その結果、知能障害とまで診断されたクシュラの言語能力は徐々にあがり、3歳9ヶ月の時点では同月齢の子どもたちと変わらない程度にまで成長した。

 

本書はそうしたクシュラの3歳9ヶ月までの成長をもとに、本が子どもの人生にいかに大きな力をもつかを解説したものである。

 

感想

 

クシュラの両親はクシュラに障害があることがわかっても、それを悲観するのではなく、見ているのはいつも目の前のクシュラの姿でした。そのことが、とても印象的でした。

例え我が子に障害がなくても、親はついつい他人の子と我が子を比べてしまうもの。比べてはいけないとわかっていても…。クシュラの両親にはそうした点が一切なく、目の前のクシュラを励まし、できることをひとつずつ増やしていきました。

この本は、本が子どもに与える力について解説したものですが、子を持つ親として、クシュラの両親から学ぶことも多くありました。

絵本はあまり眠らないクシュラとの時間を埋めるために両親が与えたものだけれど、クシュラが絵本に興味を示すに従って、目の悪いクシュラが見やすい絵本を見つけては与えていく。その結果、クシュラは絵本が大好きになり、知能障害とまで言われたのに、3歳9ヶ月には言語能力について同年齢の子と大差ないほどに成長していきました。

クシュラが絵本から言葉を習得していった過程は、私の娘の現在の状況と全く同じでした。

それは、絵本の文章を丸暗記していくというもの。

もちろん、親が暗記するように促したわけではなく、自分から勝手に覚えていきます。

娘の言葉の発達が今後もクシュラと同じ過程を進んでいくのなら、今後は絵本で覚えた文章の形を応用して、自分の状況や気持ちを伝え、言葉を使いこなすようになっていくのだと思います。

最近、娘が過去形や現在進行形など様々な文法を使いこなしていることに気がつきました。もうすでに、絵本で学ぶんだ文章を応用して使いこなしていると言っていいのかもしれません。

本書の巻末には、クシュラの両親がクシュラに与えた絵本のリストがあります。

日本語に訳されているものは、邦題でのリストもつけてくれています。

有名なものから初めて聞くものまでさまざまで、片っ端から読んで見たくなりました。

これから娘の本棚に加えていこうと思います。

 

 

 

 

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