マネバナナ

アーリーリタイアを夢見るアラフォーママが好きなことを好きなように書いています

『働き方5.0 これからの世界をつくる仲間たちへ』働き方に悩む人はもちろん、子育て中の人も必読。

 

落合陽一さんの『働き方5.0 これからの世界をつくる仲間たちへ』を読みました。

新型コロナウイルスをきっかけに、また働き方についてうだうだ考えるようになりまして…。(働き方もなにも本当は働きたくないんだけど…。笑)

何かヒントをもらえればと思い、手に取りました。

自分のことだけでなく子育てにも役立つ内容で、期待以上の本でした。

これで820円(税抜き)はすごい!!

 

目次

 

内容

著者はメディアアーティスト・筑波大学準教授・デジタルネイチャー推進戦略研究基盤代表・JST CREST xDiversityプロジェクト研究代表と多数の肩書を持つ落合陽一氏。

 

本書は2016年4月に出版した『これからの世界をつくる仲間たちへ』をベースにして、改めて新書化したもの。

 

2020年は新型コロナウイルスの感染拡大により、「働き方」について大きな変革が迫られる年になった。

多くの企業でリモートワークが実施され、場所に囚われることなく仕事ができることが証明された。

それと同時に、テクノロジーで解決できる仕事はそれに任せることも増えた。

コンピューターやインターネット、AIが進化し、「人間がやるべきことは何か」という命題にかねてから私たちは直面しているが、人の物理接触がデジタルに置きかえられるポストコロナもしくはウィズコロナの世界では、それが一層問われることになる。

 

本書ではテクノロジーがますます進化を続ける社会で機械に仕事を奪われたたり、システムに組み込まれて働く人間にならずに生きていくために必要な能力について解説している。

 

感想

 

「シンギュラリティ」という言葉がささやかれ始めた数年前から「AIに仕事を奪われないために身に付けておきたい能力」を題材にした本は数多く出版されています。

働きたくない私は「AIよ、早く私から仕事を奪ってくれ。」という気持ちも正直なところあるのですが(けっこう本気で思っている)、無職になったらベーシックインカムが導入されない限り生きていくのは難しそうなので、一応そういった自己啓発本を数冊読んではいます。

ですが、本書は今までに読んだ"AIに仕事を奪われないため"の自己啓発本の中でダントツにわかりやすく、非常に深く掘り下げられた内容の本でした。

よくある自己啓発本は「AIに仕事を奪われないために、AIを使う側の人間になりましょう。そのためにはAIにできないクリエイティブな仕事をできるようになりましょう。」ということが延々書いてあります。

本書も主旨は同じです。

ですが、「クリエイティブとは何か?具体的にどのような能力が求められるのか?その力はどうすれば身に付けられるのか?」ということが、他の本とは違って詳細に書かれています。

それらはどれもこれも恥ずかしながら私は一度も考えたこともないようなことばかりで、ガツンと頭を殴られたような衝撃を受けるものばかりでした。

 

本書によれば、今後AIに置きかえられずに生き残るためには「クリエイティブ・クラス」という階層になる必要があるそうです。

クリエイティブ・クラスとは「創造的専門性を持った知的労働者」のこと。

どんな人のことを表しているか気になるところだと思いますが、残念ながらそれを説明することはできません。

なぜなら、クリエイティブ・クラスとはロールモデルが存在しないから。

例えば、「スティーヴ・ジョブズのような人になりたい」と目標を持ったとしても、それは「もどき」でしかなく、これからの社会では意味がないそうです。

必要なことは誰かのもどきになるために努力することではなく、「なぜその人が、今の時代に価値を持っているのか。」を考えること。

そして、自分も別のオリジナリティを持った「何者か」になることを目指すこと。

 

なんだかこう書くと、ものすごくクリエィティブ・クラスになるためのハードルが高そうに思えますが、そんなことはありません。

クリエイティブ・クラスになるための方法については第2章で解説されていますが、具体的で非常にわかりやすい。

しかも、子育て中の私にとっては、子どもにどんな能力を身に付けさせたら良いのかを考えるうえでも参考になりました。

 

教科書に載っていることは既に誰かが発見したこと。

だから、教科書に載っていることを覚えるだけでは意味がない。

勉強が無駄なわけではないが、これから求められるのは研究。

自分で問題を見つけ、解決すること。

そのために必要なことはなにか。

実は書かれていたことは、最近私がはまっているボーク重子さんの本や、先日読んだちきりんさんの『自分のアタマで考えよう』と共通する部分がありました。

それらに落合陽一さんならではの+αの視点。

 

落合陽一さんの本は、いつも私に知らない世界を見せてくれます。

ほぼ同じ時間を生きている(正確には落合陽一さんの方が若い)のに、この差はなんなのか。

 

読むとちょっと凹むのですが(笑)、時代についていくことも先を見通すことも苦手な私には必読の本ばかりです。

 

 

↓ボーク重子さんの本はこちら

 

↓ちきりんさんの『自分のアタマで考えよう』はこちら

自分のアタマで考えよう

自分のアタマで考えよう

  • 作者:ちきりん
  • 発売日: 2011/10/28
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

 

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