『世界最高の子育てツールSMARTゴール 「全米最優秀女子高生」と母親が実践した目標達成の方法』を読みました。
またまたボーク重子さんの本。
日本で生まれ育った私にとって、この方の本に書かれたアメリカ人の考え方はどれも刺激的で勉強になることばかり。
もっと自分に自信をもっていいんだ、夢を口にすることは恥ずかしいことではないんだと、たくさんのことを教えてくれます。
今回も期待通り。
ワクワクしながら読み進めました。
目次
内容
著者はライフコーチ、アートコンサルタントの肩書をもつボーク重子氏。
著者のひとり娘であるスカイは、2017年の「全米最優秀女子高生コンテスト」で最優秀賞に選ばれている。
この賞はアメリカ在住の女子高生を対象にした大学奨学金コンクールで、知性や才能、リーダーシップを競うもの。
そんな素晴らしいコンテストで最優秀賞を受賞できたのは、子育てで「SMARTゴール」というツールを活用したからだと著者は言う。
SMARTゴールとは以下の要件を満たしたゴール設定で、確実に目標を達成するためのツールである。
・Specific 具体的
・Measurable 計測可能
・Actionable 自力で達成可能
・Realistic 現実的
・Time limited 時間制限付き
このツールは本来、夢を叶えるためのビジネスツールである。
ビジネスセミナーでこのツールに出会った著者は、SMARTゴールを使えば目標とする「民主型」の親になれると確信し、子育てに取り入れた。
「民主型」の親とは何か?
親には4種類のタイプがいる。
①民主型:子供主体のニーズを満たす親
コントロールと期待水準が高い+子供の気持ちとニーズを汲み取る温かさが高い
②服従型:親のニーズで子育てをする親
コントロ―ルと期待水準が高い+子供の気持ちとニーズを汲み取る温かさが低い
③寛容型:子供にNOと言えない親
コントロールと期待水準が低い+子供の気持ちとニーズを汲み取る温かさが高い
④無関心型:子育て以前のネグレクト
コントロ―ルと期待水準が低いまたは皆無+子供への無関心
あらゆる調査で「ベストな親のタイプ」と証明されているのは①民主型。
しかし、実際には②③のタイプの親が多い。
著者も①の民主型になりたいと思いつつも②③タイプの親の特徴をもつ子育てに傾いてしまうことが多かった。
そこで取り入れたのがSMARTゴール。
著者自身がこのツールを活用する姿を娘に見せ、娘にも幼いころからSMARTゴールを作成させることで娘が目標達成のための道筋をたてられるように導いた。
本書では大人用だけでなく、著者が考えた子供用のSMARTゴールも公開。
SMARTゴールを作成するうえでの考え方や活用方法、その効果がこと細かに解説されている。
子供を自立させたいと考えている親はもちろん、夢はあるけれど行動に移せずにいる人にとっても非常に有益な内容になっている。
感想
著者の本はどれもこれも具体的でとてもわかりやすい!
しかも、ご自身の失敗談を毎回赤裸々に語ってくれるから、読めば読むほどに著者に対して親しみがわいてきます。
本書も読めばすぐに行動に移せる内容です。
私は本書を読んで、やっと自分の目標と向き合う決心ができました。
このブログを読んでくださっている方はご存知かと思いますが、私は働きたくない人間です。
毎日重い足を引きずりながら会社に行くのですが、「会社を辞める」という目標に対してほとんど行動せずに今日まで過ごしてきました。
一応、小さい行動はいくつか起こしてはいるのですが、今のペースではたぶん死ぬまで労働から解放されることはありません。
でも、その事実からずーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっと目を背けてきました。
「小さな行動でも起こしていれば、いつか奇跡が起きるはず!」と信じながら。
このブログもその一つです。
本書を読んで、その事実を受け止めることができました。
そして考えが変わりました。
「奇跡が起きるのを待つのではなく、夢を叶えるための道筋を明確にして行動しよう。」と。
本書を参考にSMARTゴールを作成し、夢を叶えるための確実な行動を起こすことに決めました。
実は、夢はリアルに描かなければ叶わないというのは今まで読んだ本で知ってはいました。
小林せかいさんも、ちきりんさんも著書の中で同じことを言っていたので。
それでも私は動けずにいました。
その理由が本書を読んでわかったのです。
私は失敗するのも成功するのも怖かったのだと。
目標を立てる時、失敗するのはもちろんですが、成功するのも怖いと思うことってないですか?
その目標が大きければ大きいほど。
成功したら環境がガラッと変わってしまう気がするし、周りからのいらぬ嫉妬を受ける可能性もあります。
日常に不満を抱きつつも、私は変化が怖くて環境を変えることに尻込みしていた。
本書を読みながら、そのことに気づいたのです。
ですが、本書ではそうした自分の心の弱さと向き合い、乗り越える方法も解説してくれています。
もちろん、著者自身の経験を交えながら。
目標を確実に達成するための完璧な方法と、自分の内面と向き合い、克服するための方法。
この2つを取り上げることで、読者が本を読んで終わり、目標を立てて終わりにならないような構成になっています。
娘がSMARTゴールを自分で作成して行動できるようになるまでには、まだ時間がかかります。
それまでに私自身がSMARTゴールを使って夢を叶え、私の背中を見て娘が自然とSMARTゴールを活用するようになる環境を用意しなくては。
最近、ボーク重子さんの本の影響で、私は思いつくままに小さな夢から大きな夢まで夫に語るようにしているのですが、それを1つずつSMARTゴールを使って達成していこうと思います。
家のリビングを本でいっぱいにする夢も、アーリーリタイアしたいという目標も。
夢は叶えるためにある!
40歳になるまでに、まずは1つ夢を叶える!
これからの人生にワクワクしてきました!