マネバナナ

好きなことを仕事にしたい30代ワーキングマザーが好きなように書いています

【書評】読んだら必ず「もっと早く教えてくれよ」と叫ぶお金の増やし方

読んだら必ず「もっと早く教えてくれよ」と叫ぶお金の増やし方

AFP資格を持ち、消費生活アドバイザーの山崎俊輔さんが書いた本です。

「はじめに」の部分にお金の問題は5つのキーワードで改善するとあったので読んでみました。

5つのキーワードは

①稼ぐ 

②節約する(使う) 

③貯める(増やす) 

④借りる(返す) 

⑤備える 

です。

 

この5つのキーワードを元に

第1章 財布&口座

第2章 節約&稼ぎ方

第3章 投資

第4章 老後マネー

について書かれています。

 

内容は巷でよくあるお金に関する勘違いを各章で3つほど上げ、それに反論や補足を加える形で進んでいきます。

例えば第1章であれば〈よくある勘違い〉として

①安い財布(ビニール製とか)だとお金は貯まらない

②ATMからお金を引き出す回数は少ないほうがよい

③紙のポイントカードは財布がかさばるのでもらわないほうがよい

をあげています。

それに対し、①の高級な財布について筆者は「お金が貯まらない人は、高い財布でも金運アイテムを入れてもお金の向きを揃えても、やっぱり貯まらない。」と主張。

本質的には何も行動が変らないのに、財布を替えたくらいでお金が貯まるはずはないと言っています。

 

書評

この本の趣旨は老後資金を貯めること。

そして、そのためには夫婦共働きであること、夫婦そろって正社員として働くことを勧めています。

夫婦で正社員として働けば、その分、退職後にもらえる厚生年金や退職金として受け取る額が増え、老後への備えとなるからです。

だから働き世代のうちは仕事と子育てで時間もなく大変だと思うが、夫婦で協力してぐっと我慢することで最高の老後の備えができると主張しています。

私はこの本を読んでいる間、「俺、正社員になる!」と母親や彼女に宣言する岩田剛典さんのCMが何度も頭の中で再生されていました…。

 

老後資金を貯めるという意味では筆者の主張は間違っていないし、私が仕事を辞めたいけど思いとどまってしまう理由は、実際のところ本書で書かれているように正社員として働くメリットが大きいからです。

私は現在妊娠中ですが、働いていないのに産休・育休中のお金をもらえることもまた、正社員のメリットだと実感しています。

 

ただ、私個人としては老後資金のためだけに20代から50代、今後は60代までの長い時間を我慢我慢で仕事に捧げる方法を提唱することに対して疑問を感じました。

理由は還暦を迎える一週間前に職場で亡くなった上司や、亡くなる当日まで仕事をして70歳で亡くなった伯父の存在があるからです。

 

www.manebanana.work

 

本書の趣旨は「お金の増やし方」なので、私の主張は趣旨からはずれるのは重々承知の上ですが、老後資金のために家族との時間や自分のやりたいことを犠牲にして正社員として働いたあげく、老後資金を使うことなく亡くなる可能性も0ではない。

この本を読んだ読者には、そのことも知っておいて欲しいなと思いました。

 

ネガティブな意見を書いてしまいましたが、第3章の投資、第4章の年金については将来に不安のある若者にとって、とても参考になる内容になっています。

 

まず第3章の投資に関しては積み立て投資について書かれています。

証券会社の選び方やどのような方法、商品を選択すればいいのか、投資を始めた後はどうしたらよいのかがわかりやすく説明されています。

特に第3章の最初に書かれている「投資は自分のためにも世の中のためにもなる」は投資に偏見のある方は読んでみてもらいたいです。

 

最近ネットサーフィンをしていると、投資を勧める記事が多くなったのを感じます。

先日その中の1記事を読んでいたら、Yahoo!コメントに「最近は投資を勧める記事ばかり。この記事を読んだ人をカモにして、誰か得する人がいるんだな。貯金で充分。」という趣旨の書き込みがありました。

内容は本書でも勧めているiDeCoやNISAを使った、手数料の安いインデックス投資を勧めるものでした。

確かに私たちが投資をすることで得する人はいます。

ただ、それはスーパーで私たちが買い物をすることで利益を得る人がいることと同じです。

何も投資の勉強をしないで詐欺まがいの儲け話にのっかったり、銀行や証券会社で勧められるまま手数料の高い商品を売買したら、それは確実にカモにされています。

でも、同じように何も勉強しないで「投資は怖い」「カモにされるだけ」と言って貯金だけしているのも、口座にお金を入れておくだけでお金がどんどん増えた私たち親世代の洗脳をけていることを忘れてはけないと思います。

そういう意味で、本書の第3章は投資への偏見をなくしてくれるわかりやすい説明となっています。

 

第4章の老後マネーは年金についてです。

最近の20代は年金を払っても払い損になるだけ、と思っている方が多いと思います。

30代半ばの私でさえ、同じ思いです。

本書では年金額は減るが、年金制度は潰れないということが丁寧に説明されています。

そのうえで年金制度を最大限活用する方法についても書いてくれているので、今まで年金はあてにならないと未納を放置している若者は一読の価値があると思います。

 

本書は全体的にテンポよく、軽快にわかりやすく書かれています。

将来に悩む就職活動前の学生や、やりたいことがあるわけでもなくフリーターをしている人など、 若い人向けに書かれた内容だと思います。

今後の人生を考えるうえでお金の問題は避けて通れません。

この本に書かれていることがすべてではありませんが、お金の入門書として読みやすい1冊だと思います。

 

読んだら必ず「もっと早く教えてくれよ」と叫ぶお金の増やし方

読んだら必ず「もっと早く教えてくれよ」と叫ぶお金の増やし方