マネバナナ

アーリーリタイアを夢見るアラフォーママが好きなことを好きなように書いています

10月19日公開の映画『億男』の原作を読んでみた

2018年10月19日(金)から公開の映画『億男』を知っていますか?

川村元気さんという方が原作を書いていて、佐藤健さんと高橋一生さんが主演をされている映画です。

私は読書と同じくらい映画が大好きなんです。

特に邦画。

洋画が嫌いというわけではないのですが、視力が落ちて字幕を追うのが辛くなって自然と見ることが減ってしまいました。(ちなみに吹替はあまり好きではありません…)

 

いま個人的に一番見たい映画が『億男』なんですけど、なにしろ出産間近のお腹を抱えて映画を観るのは辛い(T_T)

2時間座っているだけでも辛いし、トイレを我慢できる自信もない…。

映画中に陣痛やら破水やらがきたら大変!!ってこともあり、今回は我慢です。

 

でも、でも、諦められない私は『億男』の小説を読むことにしました。

 

億男 (文春文庫)

億男 (文春文庫)

 

 久しぶりに小説を読みました。

昨日は昼間、眠くて眠くて死んだようにお昼寝をしたせいか、私もお腹の赤ちゃんも夜眠れず…夜中の1時半まで『億男』を読んでしまって今日は寝不足です。

なぜか『億男』を読んでいる間、お腹の赤ちゃんめっちゃ元気!!

 

億男』の内容

主人公は、失踪した弟が残した3,000万円の借金を肩代わりして昼は図書館、夜はパン工場で働く一男という男性。

一男は借金のせいで妻とうまくいかなくなり、妻&娘と別居中。

そんなある日、見知らぬ老婦人にもらった福引の景品で宝くじ10枚があたりました。

後日宝くじの当選番号を確認するとまさかの3億円当選!!

借金3,000万円から、いきなり億男(おくおとこ)です。

大金の扱いに慣れていない人間が突如大金を手にすれば戸惑うもの。

この3億円をどう扱ったらよいかを相談しようと、15年ぶりに大学時代の親友である九十九(つくも)と連絡を取ることにしました。

 

なぜ15年間も連絡を取っていなかった九十九と連絡を取ることにしたのか。

それは、風の噂で九十九が大学卒業後、事業で成功してお金持ちになっていることを聞いていたから。

それともう1つ。

2人が大学の卒業旅行で行ったモロッコで、九十九は一男に「お金と幸せの答えを見つけてくる」と言い残していたから。

 

15年ぶりの再会を果たした2人。

九十九はすでに事業を売却。

現在の資産は157億となっていました。

九十九の家で一晩どんちゃん騒ぎ。

朝方一男が目を覚ますと、部屋はきれいに片づけられ、九十九と一男の3億円は跡形もなく消えていました。

そこから九十九と3億円、そしてお金と幸せの関係の答えを探すための一男の30日間が始まります。

 

九十九を探すための手掛かりとして、一男は九十九とともに以前事業を行っていた1人の女性と2人の男性に会いに来ます。

そして、事業を売却して大金を手にした彼らから、それぞれのお金と幸せの関係について学んでいくというストーリです。

ネタばれになるので一男がどういう結論に辿りつくのかは書けませんが、一男の30日間を通して読者もお金と幸せについて考えられる内容になっています。

 

私なりに思ったこと

私たち夫婦は宝くじを買っていないにもかかわらず、「宝くじが当たったら当選金額のうち何割は何(金融資産)にあてて、何割は何(金融資産)にあてて、お金に働いてもらってリタイアする。」とかいう会話をよくします。

私たちにとってのお金と幸せの関係は「お金で自由になる時間を手に入れること」なのかなと思います。

ただ、お金で得た時間で本当にしたいことは何か…その「したいこと」によってはまた、そこにお金が絡んでくるんだと思います。

やっぱりまだ、突き詰められていない感じがします。

お金と幸せの関係って人それぞれ考え方は違うと思うんです。

それまでの人生でお金とどのように付き合って来たのかとか、お金に対してどのような思いがあるのか、今の状況(お金に困っているのか、困っていないのか)。

それにお金で買えないものがあるのも事実。

この本のテーマは「お金と幸せの関係」ですが、「お金の正体とは何か」ということもキーワードになっています。

私たちも一男のように、一夜にして億万長者になる可能性も0ではないと思います。

人は今までに扱ったことのない大金を突然手にすれば、考え方や性格が少なからず変わることは避けられないでしょう。

急に大金が手に入った時のために、小説もしくは映画を通して、一男と一緒に「お金と幸せの関係 」「お金の正体」を考える時間を過ごしてみるのもいいかもしれません。