『これからを生きるための無敵のお金の話』を読んでみました。
著者は2ちゃんねるを開設したひろゆき(西村博之)さんです。
さも知っている風に書きましたが、私はひろゆきさんのことをよく知りません。
2ちゃんねるについても、『電車男』が流行った時に少し見た程度です。
(『電車男』は2ちゃんねるから生まれたのか・・・ってことは、ひろゆきさんてすごい人ですね!!)
今は英語圏最大の匿名掲示板4chanの管理人をしているそうです。
しかも、パリ在住!!
なんだか頭が良くて、お金もたくさん持っていそうです・・・。
そのひろゆきさんが書いた『これからを生きるための無敵のお金のお話』。
本書の「はじめに」に書かれた、「みんなが欲しいのはお金じゃなくて安心。だったらお金がなくても不安を感じない状態にすればいい。」という文章を読んで購入してみることにしました。
内容を簡単にご紹介します。
目次
内容
冒頭でも書きましたが、「みんながお金を欲しがる理由は安心したいから。だったらお金がなくても不安を感じない状況をつくればいいじゃない。」というのが著者の主張です。
「お金がなくても不安を感じない状況」なんてどうやって作るのか?
著者は国がベーシックインカムを取り入れればよいと考えています。
ベーシックインカムが導入されれば「働く」「働かない」は個人の自由。
お金のために働くという呪縛から逃れることで、嫌なことを我慢して働く必要がなくなります。
そうすれば、ブラック企業は消えます。
結婚相手の年収を気にしなくてよくなるから出生率も上がります。
ベーシックインカムを導入することで、今の日本の問題はどんどん解決に向かうということを著者は本書の中で説明しています。
ただ、一貫してベーシックインカムのことだけを書いているわけではありません。
日本が今すぐにベーシックインカムを導入することは難しいです。
では、これからどのようにお金と付き合っていったらいいのか?
著者は「お金の使い方」と「お金の稼ぎ方」の面から持論を展開しています。
お金の使い方については最近の風潮とは真逆で投資には否定的です。
資産を作るならお金を使わないことが一番。
稼ぎ方については収入と同時に自分の価値も上がる仕事をすることを提案しています。
感想
本書の中で、「生活保護という制度があるのだから、必要な時は制度に頼るべきだ!」という主張があります。
これは、前回紹介した『お金儲けは「インド式」に学べ!」でも同じ主張がされており、内容がかぶる部分がありました。
『お金儲けは「インド式」に学べ!』のレビューはこちら↓
私は、生活保護という制度に頼ることを悪いことだとはもともと思っていないので、2冊連続で「日本人は生活保護という制度があるのに使わない」という主張があることに驚きました。
むしろ、生活保護を必要とする人は多いのに、なかなか承認がおりないのかと思っていたので。
あと、悪用されているイメージも強い・・・。
ワイドショーの見すぎでしょうか・・・。
報道によって捻じ曲げられた真実を鵜呑みにしていた自分がちょっと恥ずかしくなりました。
ベーシックインカムが導入されたら私が勤めている会社(生命保険会社)は確実になくなります。
保険をかける必要がなくなりますから。
それでも、私はベーシックインカム導入には賛成です。
今の生命保険会社は他社が出す新商品のマネと価格競争に必死で世の中に役立つような新しいサービスを提供しているとは言えません。
でも、保険会社は昔からある大きな会社が多いので、中で働いている人は優秀な人たちが多いです。
ベーシックインカムが導入されて保険会社がなくなれば、その優秀な人たちの能力をもっと有効に使える気がします。
まぁ、本人に働く意志があれば・・・ですが。
最近、金融庁が出した報告書で老後資金を2000万も用意しなければならないと発表されて世間がざわついていますよね。
もし、「2000万も貯めるなんてむり!」とか「年金払うのを止める!」って思っている方がいたら、この本は読んだ方がいいです。
年金を払うメリットと、お金を使わずに生活する方法についても書かれています。
私のようにメディアに惑わされないように。
テレビだけでなく、本でも情報を取りに行くことをおすすめします。
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