『100万人が信頼した脳科学者の絶対に賢い子になる子育てバイブル』を読みました。
Amazonでベストセラーになっていたので、「とりあえず読んでおくか。」と購入したのですが、私にとっては気づきの多い良書でした。
目次
内容
著者は脳科学者のジョン・メディナ氏。
「赤ちゃんの脳の発達」について講演を行うと、必ず質疑応答の時間に飛んでくる質問がある。
「お腹のなかにいるあいだに、赤ちゃんはなにを学習できるのか?」
「赤ちゃんを連れて自宅に戻ったあと、結婚生活はどうなるのか?」
「うちの子をハーバード大学に入れるには、何をすれば良いのか?」
「娘を確実に幸せにするには、どうすればいいのか?」
「どうすれば、孫はいい子に育つのか?」
これらをまとめたものが本書。
各章の内容は以下の通り。
第1章 妊娠期に親が最初にできること
第2章 最高の環境は夫婦の共感から生まれる
第3章 生まれつき賢い子の資質とはなにか
第4章 賢く育てる環境のつくり方
第5章 幸せな子がもつ才能
第6章 幸せに育てる親の接し方
第7章 脳科学的に正しい「ルールとしつけ」
書かれている内容はすべて行動心理学、細胞生物学、分子生物学といった分野の研究を根拠にしており、エビデンスに基づくもの。
子育てにおいて重要なのは「俗説」ではなく「事実」である。
ネット等に溢れる誰かの子育て経験や、昔から言われる根拠のない子育て神話を一蹴。
「正しい子育て」とは「正しく脳を発達させること」としたうえで、子どもを賢く育てるための方法を脳科学の観点から解説している。
感想
実はあまり期待せずに読み始めたのですが、良い意味で裏切られました。
子育てにおいて学ぶことが多かったうえ、夫婦関係についてほっとさせられた部分もあり。
まずは学んだ部分。
私は第6章と第7章が勉強になりました。
主に「しつけ」に関わる内容です。
正直、私は娘をうまく「叱る」ことができずにいます。
「まだ1歳だし…。」という思いや、「叱り方を間違えたら娘の心に傷をつけてしまうかも…。」という不安があって。
自分が娘に対して「怒っている」のか「叱っている」のかがうまく判断きていないのも一因。
「叱っている」つもりでも、単に私の怒りをぶつけているだけなんじゃないかと思ってしまうと強く出れません。
本書は、そんな私の悩みを解決してくれました。
参考になったのは
・子どもへの接し方(毅然・信頼型)
・子どもに感情のラベリングを身に付けさせる方法
・子どもの叱り方(①一貫した明確なルールと報酬②すばやい懲罰③しっかりと説明されたルール)
特に、「子どもへの接し方」は完全に間違えていて、このままだと娘が暴走する危険がありました。
やはり「叱る」ことは必要。
「一貫した明確なルール」を設けて、破った場合には叱るようにしようと思います。
1歳のうちは、怪我をする可能性があるような危険なことをした時は叱ると私はルールを設けました。
まずはこのルールを娘にしっかり伝えることから始めます。
夫婦関係については第2章。
子育てにおいて夫婦関係が重要と言うのは他の本でも書いてあり、内容が予測できたので最後に読みました。
というのも、私にとってはちょっと耳が痛い話なので。
子どもの前で夫婦喧嘩をしてはいけないのはわかっているのですが、どうしても抑えられず…。
今回もそのことが書いてあるんだろうなーと思いながら、読み始めました。
結果、やはり夫婦喧嘩を子どもの前でするのは良くないと書いてありました。笑
ただ、それだけではありませんでした。
まず、一番にほっとした点。
子どもができると、夫婦関係は悪化するのが普通なんだと書かれていました。
この一言にどれだけ救われたことか…。
娘が産まれて1年半。
出産前にあった夫への愛情が全く戻らないことに私はずっと悩んでいました。
愛情の代わりに増えたのは夫への不満。
でも、これが普通なんだそうです。
そして、本書では夫婦喧嘩の4大原因も記載。
私が夫に言いたいこと、不満に思っていることがばっちり書いてありました。
第2章だけでも夫に読ませようと考えています。
また、子どもの前で喧嘩をしてしまった場合の対処法についても書いてありました。
それは、「仲直りを子どもの前でする」ということ。
実は、子どもの前で夫婦喧嘩をすることよりも、夫婦が仲直りをする現場を子どもに見せないことの方が、子どもにとってダメージが大きいのだそうです。
これは目から鱗。
我が家はいつも「仲直り」をせずに、何となく元の状態に戻っていたので、これからは仲直りを娘の前でしっかりしようと思いました。
本書を読んで、子育てにおいて「脳の発達」について知ることの重要性を改めて実感しました。
繰り返し読んで、知識不足な部分を補いながら子育てしていこうと思います。