ちきりんさんの本にどっぷりはまっている私。
今回は『社会派ちきりんの世界を歩いて考えよう!』を読んでみました。
この本、とってもおもしろかったです!!
著者が海外旅行中に目で見て、耳で聞き、肌で感じたことを綴っている本なのですが、ただの海外旅行体験記ではないのです。
社会派ちきりんの目から見た世界について記されたこの本は、歴史の教科書のようでもあり、ガイドブックのようでもあり、政治経済の教科書のようでもある。
中学・高校時代に学んだ歴史の知識を引っ張り出したり、ガイドブックやテレビなどで見た絶景を思い出したりしながらあっという間に読み終えてしまいました。
「こんな旅の楽しみ方があったのか!今すぐ旅に出たい!」と思わずにはいられない1冊。
内容をご紹介します。
目次
内容
著者がこれまでに訪れた国で感じたこと、体験したことを綴った本。
ただの海外旅行体験記ではなく、「お金」「人」「景色」「共産主義」「経済」「美術」「遺跡」「アジア」といった様々な視点で綴られている。
著者が現地で見て、聞いて、肌で感じ、考えた内容は臨場感たっぷりで、読者も本を通して疑似体験できる。
旅行=観光という概念を覆し、新たな旅の楽しさを伝えてくれる。
感想
「こんな旅の楽しみ方があったのか…。」と読み始めてすぐに、自分のこれまでの旅先での時間を取り戻したい気持ちになりました。
著者の旅は観光ももちろんですが、現地の人や、同じようにその地に旅行に来た人たちを通して世界経済の動きや社会情勢を肌で感じることを楽しんでいるのです。
そして、「どうして今こういうことが起こっているのか?」ということを自分の頭で考える。
ただ景色を見たり、有名な美術品を見たりするだけの旅よりも、とても有意義な時間を過ごしていることが本書からは読み取れました。
本書を読んでいて特に私が興味をもったのは、ロシアについて書かれている部分。
著者はソ連(共産主義)とロシア両方の時代に訪れています。
共産主義時代のソ連の人々はどんな様子だったのか、共産主義の崩壊後に人々の生活はどんな風に変わったのか。
歴史の教科書ではよくわからなかったことが、高校を卒業してあと数年で20年となる今、ようやく理解することができました。
高校時代にこの本を読んでいたら、もっと世界史の授業を楽しめただろうなと、今更ながら思いました。
大学時代は旅サークルのようなものに所属していたし、社会人になってからは一人旅を年に一度は必ずしていたのですが、私が旅先に選んだのは10代・20代を通してほとんどが国内でした。
この本を読んで、そのことをすごく悔やみました。
どうして時間もお金も自由に使えた独身時代、特に20代の時に海外に足を運ばなかったのか・・・。
この後悔が一生のものにならぬよう、せめて体が自由に動く30代・40代のうちに海外にできるだけ多く足を運ぼうと、この本を読んで心に決めました。
子連れだって、アジアなら行けなくもないですもんね。
まずは近場から攻めようと思います!!