中川翔子さんの『「死ぬんじゃねーぞ!!」いじめられている君はゼッタイ悪くない』を読んでみました。
本屋さんでひときわ目を引く黄色の表紙。
そこには「死ぬんじゃねーぞ!!」という、これまた目を引く衝撃的な言葉。
帯に「学校に行くのがつらい、そんな夜に読んで欲しい。」という言葉があり、「高校を卒業して・・・あれっ気が付けば20年近く経つけど・・・でも気になるし!」ってことで、買ってみました。
内容をご紹介します。
目次
内容
本書は4部構成。
■第一章 私のいじめ体験
中学デビューで失敗してスクールカーストの底辺に転げ落ちてしまい、その後3年間いじめに苦しんだ過去を著者が赤裸々に綴っている。
■第二章 いまの時代のいじめについて
著者が19歳と18歳の女性2人にいじめられた経験についてインタビューした記事と、「不登校新聞」編集長である石井志昴氏へのインタビュー記事を掲載。
スマホやSNSの普及によって24時間苦しめられる、現代のいじめについて語られている。
■第三章 いじめ時間をサバイブする
いじめを苦に命を落とさないために、いじめられている人、周りの人ができることなどが書かれている。
■第四章 未来の種を見つける「さなぎの時間」
「いじめられて苦しんでいる人」、「いじめている人」「親・教師」へ著者からのメッセージ。
感想
実は私、高校3年生の時に少しいじめにあったことがありまして。
後ろの席の子が、ある日突然私の悪口を周りの子に言い始めたんです。
幸い、受験を控えた時期(確か2学期だったような・・・)で、みんな自分の勉強に必死だったので、物を隠されたり暴力をふるわれたりといったことはなかったのですが。
それでも学校に行くのがものすごく憂鬱で、私の中で限界が来てしまい、「お腹が痛い」と仮病を使って学校を休んだことがありました。
そんな経験をしているから、この本が妙に気になってしまったのかもしれません。
この本は、いじめの被害に苦しんでいる子どもたちへ向けたメッセージ本です。
私のおすすめは第4章。
月並みだけど、生きていれば楽しいことがいっぱいあるってことを、いじめに苦しんでいる子たちに知って欲しいです。
今この瞬間に死のうって思っているくらい辛い状況の人には響かないかもしれないけど。
でも1%の奇跡を信じて。
『「死ぬんじゃねーぞ!!」いじめられている君はゼッタイ悪くない』の4章の最初だけでも読んで欲しいです。
それから、死ぬかどうかもう一度考えてみて欲しい。
私、娘を妊娠するよりもずっと前から、自分の子どもがいじめられたり、いじめたりしたらどうしようってずっと心配してまして。
そんな日が一生来ないことを願いますが、万が一の時に娘の心の支えになるように、この本はずっと本棚の一番目立つところに入れておこうと思います。
「死ぬんじゃねーぞ!!」 いじめられている君はゼッタイ悪くない [ 中川 翔子 ]
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