3歳最後の1ヶ月の娘のお気に入り絵本です。最近は少し長い文章の絵本も聞けるようになってきました。3歳前半に読んだときは途中で飽きてしまっていた絵本を久しぶりに読んだら最後までしっかり聞けたときには感動しました。一方の私はまだ長いお話には慣れておらず、読みながら「まだあるの?まだあるの?」と内心思っていたりします。笑
※写真にない絵本は図書館で借りたものです。
目次
①たんじょうび
リゼッテおばあちゃんはたくさんの動物たちと住んでいます。今日はおばあちゃんの76歳の誕生日。犬のベロの案で、動物たちはおばあちゃんが出かけている間に誕生日のお祝いの準備をします。 うさぎがロウソクを76本買いにいったり、雌鳥が卵を36個も産んだり、山羊が花をつんだり、猫がケーキを焼いたり。夕方、おばあちゃんがくたびれて帰宅すると、家の周りに動物たちの姿がありません。すると突然、窓の戸の隙間から明かりが見えました。おばあちゃんがドアを開けると…。
娘の誕生月だったので、誕生日ストーリーの絵本が欲しくて買いました。いつも読んでいる絵本よりも少し長めのお話なので「まだ早かったかな?」と思ったのですが、一度読んだだけで娘のお気に入り絵本に仲間入りしました。購入して数日経ったある日、私が少し読み間違えたらすぐに正しい文章に訂正してきて驚きました。この長さの絵本でも文章を覚えているのか…と。子どもの記憶力はすごいですね。ストーリーをすっかり覚えると、その後はこのお話をもとにおままごとをするようになりました。
②あひるのたまご
お腹を抱えて帰宅したばばばあちゃん。こいぬとこねこが心配して部屋を見に行くと、ばばばあちゃんはベッドに座り込んでいました。ばばばあちゃんが病気になったと思ったこいぬとこねこは原っぱへ駆けていき、たぬきとさるにそのことを伝えます。ばばばあちゃんが病気になったという話は瞬く間に動物たちの間で広まり、みんなはお見舞いを持ってばばばあちゃんの元へ。するとそこへ、ドアをどんどん叩く音がします。またお見舞いかなと思いながらこねこがドアをあけると、そこには…。
この絵本はばばばあちゃんシリーズの中で娘が一番好きなお話です。久しぶりに一字一句すべて完璧に文章を丸暗記しました。購入から2ヶ月以上たった今も、毎日必ず本棚から出して開いています。
③まよなかのトイレ
真夜中にトイレに行きたくなって目を覚ましたひろこ。お母さんにトイレに行きたいと伝えますが、お母さんは赤ちゃんのオムツを替えています。ひろこは少し考えて、猫のぬいぐるみのみいこを抱いて一人でトイレに行くことにします。 廊下に出ると真っ暗で少し怖くなったひろこ。すると、突然ぬいぐるみのみいこが自分のしっぽに捕まって歩くように言います。みいこのおかげでなんとかトイレに着くと、中にはなぜかやぎ。やぎはひろこに気が付くとトイレから出ていき、ひろこは無事に用を足します。ところがやぎが食べてしまったようでトイレットペーパーがきれており…。
初めて娘に読み聞かせた時、娘がすっと絵本の中に入っていくのがわかりました。娘のまわりの空気が一瞬にして変わったんです。恐らくひろこちゃんに自分を重ねたんでしょうね。読み終えるとすぐにもう一度読むように言われました。それ以降お気に入りで、1ヶ月間『あひるのたまご』とセットで毎日読んでと持ってきました。2ヶ月目からは毎朝登園前に読むのが日課に。こちらもすっかり文章を暗記していました。トイレに行くときや、物置部屋のクローゼットからおもちゃを取ってきてほしいときはひろこちゃんの真似をして「だって廊下が暗くて怖いんだもん。」と言うようになりました。笑
④あめふり
雨続きの毎日。ばばばあちゃんは空に向かって「雲の上のあめふらしさん。時々休んじゃくれないかね。」とお願いした。空からの返事は「やあーだよ。やなこった。」。そして雨は止むどころかバケツの水をぶちまけたように降り始め、雷までなり始めた。頭に来たばばばあちゃんは、ストーブと暖炉に火をつけてがんがん薪やがらくたを燃やし始めた。川が溢れて庭が海のようになった頃、ばばばあちゃんはストーブと暖炉にこしょうととうがらしを大量に投入。ばばばあちゃんの家の煙突から辛い辛い煙が出始めて、空一面に広がると…。
長引く雨を止めるには、こうすればよかったのか…と目から鱗のお話。なんて!笑 ばばばあちゃんの行動は相変わらずダイナミックで、想像を越えていておもしろいです。 娘はこいぬとこねこ、かみなりたちの表情や仕草が気になるよう。絵を指して、「この子はなんて言ってる?」とか、「なんでしっぽを持ってるの?」とか聞いてきます。「〇〇だからかな?」と返事をすると、「どうして〇〇なの?」とさらに質問。それがまたなかなかの難題で…。この頃から、絵本を読んでいると登場人物たちを指さして「この子はなんていっているのかな?」「どうして〇〇なの?」と文章にはないことを必ず質問してくるようになりました。おそらく「なぜなぜ期」に入ったのだと思います。
⑤もしゃもしゃちゃん
『ラチとらいおん』と同じ作者の絵本。 きれい好きではないマリカ。髪はとかさないし、歯も磨かない。お風呂も入りません。髪の毛がもしゃもしゃなので、友達にはもしゃもしゃちゃんと呼ばれています。 ある日、みんなで仮装パーティーをすることになりました。もしゃもしゃちゃんが妖精になりたいと言うと、「きみがようせい?かみのけがもしゃもしゃのくせに!」とみんなは大笑い。傷ついたもしゃもしゃちゃんは大きな森にやってきます。そこで出会ったハリネズミのミシュリのおかげでもしゃもしゃちゃんとみんなは仲直り。もしゃもしゃちゃんは仮装パーティーに向かおうとしますが、仮装していないことに気付き…。
もしゃもしゃちゃんは心がとってもきれいな女の子。そこが娘に届いていればいいなと思いながら読み聞かせているのですが、伝わっているかは謎。仮装後のもしゃもしゃちゃんがあまりにきれいなので、娘はいつも「もしゃもしゃちゃんどこ行った?」と聞いてきます。笑
⑥つきのみはりばん
お日様がそろそろ家へ帰ろうとしています。今日は満月。空の下のみんなが楽しみにしているまんまるのお月さまを空に浮かべなければなりません。月の見張り番たちは、これからその支度に大忙し。 まずは眠っているお月さまを起こし、身体測定。まんまるになっていないので、大好物の目玉焼きをお月さまにたくさん食べてもらいます。食後に再度身体測定をし、まんまるになっていたらお風呂へ。ピカピカに磨いて空へ送り出します。満月の次の日からはお月さまのダイエットがスタート。月の見張り番たちは忙しい毎日を送っています。
月の満ち欠けについて楽しみながら興味を引き出すことができる絵本です。お月さまと月の見張り番が毎日こんなに頑張ってくれていると思うと、ついつい夜空を見上げる回数が増えてしまいます。 娘はお月さまが目玉焼きを食べているページがお気に入りです。笑
⑦まゆとおに
山姥の娘まゆは、ある日、鬼に出会います。鬼は腹ペコで、まゆを大鍋で煮て食べようと企てます。まゆは鬼が自分を食べる準備をしているとも知らず、太い松の木を一本根っこから引っこ抜いて薪の山を作ったり、鬼の岩屋の壁を蹴っ飛ばしてかまどの石を集めたりと鬼を手伝います。鬼はまゆの怪力に驚きますが、計画は続行。お湯がぐらぐらと沸き上がると、鬼はまゆに風呂に入るように勧めます。しかし、「親切な人には、いつも礼儀正しくしなさい。」という母親の言葉を思い出したまゆは「お先にどうぞ」と言って鬼を抱えあげると…。
娘はまゆと一緒にいるきつね(セリフなし)が好きなようで、「きつね、危なかった~!って言ってるね。」「きつね、おいしい!って言ってるね!」と、きつねの表情を読み取って楽しんでいます。最近はまゆの「お先にどうぞ」というセリフが気に入っているようで、しょっちゅう言っています。笑
まとめ
この1年間も娘とたくさん絵本を読みました。購入した絵本は100冊以上。それに加えて図書館でもたくさん絵本を借りました。Z会を受講し始めたことで知らなかった絵本にたくさん出会うこともできました。
私は子どもの頃に親に絵本を読んでもらっていないので、絵本の知識は完全に0からのスタートでした。娘が赤ちゃんの頃、絵本には長く愛されている名作がたくさんあることを知って「早く娘とこんな絵本も楽しめるようになりたいな~」と思っていた絵本がたくさんありました。この1年はそんな憧れの絵本をたくさん娘と楽しむことができました。本当に幸せな1年でした。
ひらがなは覚えたけれど文章を自分で読むことはできない娘ですが、最近は「絵本を読もう!」と誘うと「ひとりで読む」と言われることもしばしば。私が娘に絵本を読んであげられる期間はもうあまり長くないのかもしれない…なんて思うことも。まだまだ娘と楽しみたい絵本がたくさんあるのに…。この幸せな時間にはいずれ終わりがやってくるのだということを肝に銘じて、毎日の読み聞かせタイムをこれからも楽しもうと思います。
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