(引用元:映画『望み』公式サイト)
映画『望み』を観ました。
コロナのせいですっかり映画館から足が遠のいていたのですが、『望み』がテレビで紹介されているのを見て「この映画は見たい!」と思ったので。
久しぶりに映画を観て思いっきり泣きました。
目次
あらすじ
一級建築士の石川一登とフリー校正者の妻・貴代美は一登がデザインを手掛けた邸宅で、高一の息子・規士と中三の娘・雅と共に幸せに暮らしていた。規士は怪我でサッカー部を辞めて以来遊び仲間が増え、無断外泊が多くなっていた。高校受験を控えた雅は、一流校合格を目指し、毎日塾通いに励んでいた。
冬休みのある晩、規士は家を出たきり帰らず、連絡すら途絶えてしまう。翌日、一登と貴代美が警察に通報すべきか心配していると、同級生が殺害されたというニュースが流れる。警察の調べによると、規士が事件へ関与している可能性が高いという。さらには、もう一人殺されているという噂が広がる。
父、母、妹ーそれぞれの〈望み〉が交錯する。
(引用元:映画『望み』公式サイト)
感想
「加害者でもいい。とにかく生きて帰ってきて欲しい。」と願う母親と、「息子は人を殺せるような人間ではない。絶対に加害者ではない。」と信じる父親。
どちらも息子を愛しているからこその強い思い。
彼らの気持ちが痛いほどよくわかり、最初から最後まで涙が止まりませんでした。
特に母親役の石田ゆり子さんが、「加害者でもいい。無事に帰ってきてくれさえすればいい。これから先、今までのような生活ができなくなってもいい。自分が規士を守って生きていく。」と腹を括るシーンは圧巻。
母親の愛って本当に偉大だなと思いました。
殺された被害者の家族はもちろん、世間から見てもこの母親の考えは非常識で許されるものではないのかもしれませんが、それでも我が子の無事を祈る母親の気持ちがわからないでもなく、私も貴代美と一緒に規士が生きて帰ることを祈りました。
ネタバレになるので詳しく書けないのが残念ですが、事件が解決した後に、加藤雅也さん演じる刑事が石川夫妻にかける言葉や、貴代美が松田翔太さん演じる週刊誌の記者に話した事件の渦中にいた際の思いも心にズーンときました。
これから先、私はどうやって娘を育てていったら良いのか。
深く考えさせられる言葉でした。
ハッピーエンドではないし、けっこう暗い映画です。
でも、すごく面白かったです。
気になる方は是非映画館で見て下さい。
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↓原作はこちらの小説。