『ネイチャーエデュケーション 身近な公園で子どもを夢中にさせる自然教育』を読みました。
娘が歩くようになって、お散歩が楽しい今日この頃。
でも、ただ歩いているだけだと刺激が少ないのが悩み。
もっと自然と触れ合わせてあげるには、地方に旅行に行かないとだめなのかな~?ともやもやしている時に出会ったのが本書。
身近な公園でもできる自然遊びがたくさん紹介されていて、非常に参考になる内容でした。
目次
内容
自然遊びには、子どもを成長させる効果がある。
生き物などの知識がつくことはもちろん、体力・好奇心・やり抜く力・自立心など長期的にみると様々な力を伸ばしてくれる。
自然遊びと言うと山や川に行かないとできないというイメージがあるが、本書では大型都市公園や近所の公園で子どもと楽しめる自然遊びの方法を紹介。
自然遊びで狙うべき場所、自然遊びをするためのテクニック、子どもとの関わり方、自然遊びをするための季節ごとのヒント、服装や持ち物、応急処置の方法など、自然遊びに必要な情報はすべて網羅。
この本があれば、すぐに子どもと近くの公園で自然遊びを始められる内容となっている。
感想
娘と手をつないで散歩をするようになって思ったこと。
「蟻もダンゴムシもまだいたんだ!」
地面にしゃがみこんで生き物を観察するなんてこと、もう何十年もしていなかったので、その存在を忘れていました。
でも、私が子どもだった頃と比べると生き物が少なくなった気もします。
とかげはまだ1回しか見ていないし、かたつむりは出会えていない。
夏になると地面でよく死んでいるのを見かけたミミズもあまり見ない。
蟻さえ見つけられない公園もある。
私が子どもの頃はどれも探す必要もないくらい、そこら中にいたのだけれど。
コンクリートばかりで、土の場所があまりないのが原因でしょうか…。
いま住んでいる場所では自然遊びは難しいのかな~?と諦めてかけていたのですが、「そんなことはない!」と本書が教えてくれました。
公園に行くと子どもは遊具に飛びつきますが、自然遊びの場合は見るべき場所が違うそう。
目を向けるべきはベンチの下や水道、公園の周りにある生け垣や背の高い木の周り。
思い返せば、なんとなく虫がいそうで無意識に私が避けていた場所…。
虫嫌いな私が近寄りたくないと思う場所に娘を連れて行けば、虫はいたのか!と納得してしまいました。
本書では主に公園での自然遊びを紹介していますが、環境としては神社もいいかも、とも思ったり。
無人の小さな神社とか。
季節ごとの自然遊びのヒントも参考になりました。
これからの季節は都心でもたくさん出会えるセミやネコジャラシ(エノコログサ)、蜘蛛、場所によっては出会えるバッタやカマキリを使った自然遊びが紹介されています。
ネコジャラシ以外は私にはハードルが高いけれど、ちょっと勇気を出して娘と自然遊びをしてみようかなと思える内容でした。
本書を読みながら、今は虫が大の苦手な私も、子どもの頃は平気で虫を触っていたことを思い出しました。
公園の遊具で遊んだ記憶よりも、虫や草花で遊んだ記憶の方が強く残っています。
きっと楽しかったからなのでしょうね。
自然遊びは遊具を使わないし、親子で楽しむ分には3蜜も気になりません。
コロナの影響で外出を制限されてストレスのたまった子どもを外で思う存分遊ばせてあげるのに最適な方法だと私は思います。
しかも、自然遊びは非認知能力を伸ばすのに効果的。
熱中症に気をつけつつ、この夏は本書を参考にしながら娘と自然遊びをたくさんしようと思います。