図鑑育児を始めて半年。
図鑑を手に取らない日はないと断言できるほどに、娘は図鑑大好きな子に育っています。
正直、娘がこんなに早く図鑑に興味を持ち始めてくれるとは思っていませんでした。
そこで、私が娘を図鑑好きにするためにしたこと・していること&やらないことをまとめてみようと思います。
目次
娘を図鑑好きにするためにやったこと&やっていること
①最初は娘が好きなものに関する図鑑を選んだ
我が家が娘に初めて図鑑を与えたのは去年の12月。
1歳1ヶ月で迎えたクリスマスでした。
どの図鑑にするか悩みに悩んでこんな記事↓を書いたほど。
最終的に選んだのはこの2冊。
『まどあけずかん たべもの 』を選んだ理由は、当時の娘が一番に興味を示していたのが食べることだったから。
どうぶつ図鑑は、娘が犬や猫に興味を示していたことと、水族館や動物園へ連れて行った時の反応が良かったから。
結果、娘はどちらの図鑑も気に入ってくれ、今も毎日開いてくれています。
②娘の目の前で毎日図鑑を開いた
『まどあけ図鑑 たべもの』は食事の時にテーブルの上に置き、娘に「今日のご飯はキャベツが入っているよ。キャベツはこれだよ。」とか言いながら図鑑を見せていました。
牛乳を出した時はたべもの図鑑で牛乳の絵を見せ、その後に動物図鑑を見せて「牛乳は牛のお乳なんだよ。牛はこれ。」と見せたりも。
娘に見せるだけでなく、私が図鑑を眺める姿もよく見せていました。
「図鑑を見るのは楽しいこと!」と思ってもらえるように働きかけていました。
③図鑑にのっているものは実物を見せて触らせた
これは今もやっていることです。
例えば、野菜と果物は切る前に娘に触らせています。
我が家は食材宅配サービスのヨシケイを利用していて、お野菜はほとんどカットした状態で届きます。
そのためキュウリやトマト、ほうれん草などカットせずに届いたお野菜は貴重!
カット前の状態で届いたお野菜や、スーパーで購入した果物や野菜は必ずカットする前に娘に見せ、娘が自分から手を離すまで触らせます。
りんごを渡したらかじられたり、バナナは皮をむいて食べられたり、ほうれん草はぼろぼろにされたりとハプニングは避けられませんが、娘の気が済むまで触らせています。
たまごも割られてしまうことを覚悟で渡しました。
案の定、床に落とされました。笑
目の前で卵を割って見せたこともあります。
図鑑を見ているだけだとイメージが広がらないので、図鑑⇔現実・実物がリンクするように積極的に働きかけています。
④絵本に出てきた動物や野菜を図鑑でも見せるようにした
特徴をつかんだ絵と図鑑に掲載されている写真を見比べることは、そのものの特徴をつかむのに役立ちます。
絵本でにわとりが出てきたら、読み聞かせの後に図鑑を開いてにわとりを見せる。
絵本でりんごが出てきたら、読み聞かせの後に図鑑を開いてりんごを見せる。
そうすると、今まで図鑑の中では興味を示さなかった動物や食べ物に興味を示すようになり、図鑑でそのページをよく見るようになります。
絵本だけでなく、服などに描かれた絵でも大丈夫です。
娘はなかなか覚えられなかったパイナップルが肌着に描かれていることを教えたら、すぐにパイナップルを覚えました。
それ以来、図鑑のパイナップルのページは必ず見ています。
⑤手遊びや歌を取り入れた
図鑑のジャンルにもよりますが、手遊びや歌も役立ちます。
娘は「おべんとうばこのうた」で名前だけ知っていた「おにぎり」や「れんこん」を図鑑で見て、歌とリンクさせて覚えました。
大好きな歌「パプリカ」で覚えた「パプリカ」という言葉は、図鑑で実物を見て名前とものが一致しました。
かたつむりは図鑑で見ても無関心だったけれど、手遊び歌の「グーチョキパーでなにつくろう」とリンクして習得。
歌や手遊びって子育てにとても役立ちます!
娘を図鑑好きにするためにしないこと
①図鑑に興味を示さなくても無理強いしない
保育園の行き帰りに電車やバス、パトカーやごみ収集車など様々な乗り物を見るし、指差しするようになったので、「興味があるのかも!」と購入した『まどあけずかん のりもの』。
図鑑に乗っている乗り物を外で見かけたら、帰宅後に図鑑を開いて一緒に見るということを数回繰り返したけれど、娘が自分でのりもの図鑑を開くことはなく…。
残念ながら、購入してしばらくは放置されました。
でも、無理に娘の前に置いたりして見ることを強要するようなことは一切しませんでした。
興味がないなら仕方ないなーと思って。
今は2日に1回ぐらいのペースで娘はのりもの図鑑を開いています。
きっかけは受講しているWorldwide Kids。
Maniという乗り物好きなキャラクターがおり、その子の影響を受けたようです。
のりもの図鑑を自分の前に置くと、必ずあたりをきょろきょろしてManiのパペットを探します。
そして、Maniと一緒に図鑑を眺め始めるのです。
おかげでManiが大好きな飛行機は英語の「airplane」で覚えました。
最初は興味を示さなかった図鑑に突然興味を示し始めることもあります。
そのまま放置される図鑑もあります。笑
無理強いして図鑑嫌いになっては困るので、放置されている図鑑があってもぐっと我慢です。
②図鑑に付いているDVDは2歳まで見せない
最近の図鑑にはDVDが付いているものもあります。
我が家にもDVD付きの図鑑が2冊。
でも、DVDはまだ見せていません。
今の私の考えでは、2歳を過ぎるまでは見せないつもりです。
(後々、3歳にする可能性もある。)
これはあくまでも私個人の考えですが、図鑑に興味を示す前にDVDを見せてしまうと、DVDがメインになってしまう気がして。
DVDをきっかけに図鑑に興味を持ってくれるのはありがたいのですが、DVDから流れてきた情報を図鑑で調べて満足してしまっては困ります。
③で詳しく語りますが、私が育児に図鑑を取り入れるのは知的好奇心を育てるため。
人から与えられた情報の答え合わせで終わってしまっては、知的好奇心は育たないと思うのです。
DVDの映像から疑問や興味が広がれば良いのですが…。
不安なので、図鑑本体に興味を示すまではDVDは見せないようにしようというのが、今の私の考えです。
③図鑑に載っていることを無理に覚えさせない
娘は図鑑を見るようになってたくさんの言葉を覚えました。
でも、私は覚えるように強要したことは一度もありません。
ただひたすら、娘が指差しするものを読み上げただけです。笑
毎日同じものを何度も指差しして私に発音させることで、娘は言葉を覚えているようです。
ほぼ毎日食べていて、何度も実物を手に持たせた、娘にとって一番身近な野菜であるトマト。
私に何度も「トマト」と言わせましたが、娘は一度も「トマト」と言いませんでした。
それでも、私は娘に「トマトって言ってごらん!」なんていったことはありません。
そのうち覚えるだろうからと、私は娘に指示された時だけ「トマト」と読み上げていました。
それが図鑑購入から半年が経とうとしている最近になって、やっと「トアト」と言うようになりました。
自分が発音できるという自信が付くまで、口に出さないようにしていたのかもしれません。
私は娘に図鑑に載っていることを覚えてもらうために図鑑育児をしているわけではありません。
それでは、悪しき習慣が残る日本の学校教育と何も変わりません。
私が娘に図鑑を与えるのは、娘の知的好奇心を育てるためです。
今読んでいる落合陽一さんの『働き方5.0 これからの世界をつくる仲間たちへ』という本によると、これから求められるのは「新しい問題を発見して解決する力」だと言います。
図鑑に載っていることは過去に誰かが調べて既にわかっていることです。
そんな知識をいくら習得しても、AIにはかないません。
これからの社会で生き残るには、自分で教科書を書けるぐらいの専門性が求められるそうです。
新しい問題を発見するのに必要不可欠なのは知的好奇心。
その土台をつくるために、私は娘に図鑑を与えているのです。
1つの図鑑で知ったことをきっかけに新たな疑問が生じる。
その疑問を解決するために他の図鑑や本を読む。
時には自分でやってみる。
そうやって、いろいろなことに興味を示し、疑問を抱き、解決する方法を探るという過程を繰り返して、知的好奇心を育てて欲しい。
いずれは図鑑に載っていないことを自ら研究し、解決できる子になってほしい。
そんな思いを抱いています。
もちろん、そんな私の願望を娘に言うつもりも、押し付ける気もありませんが。
「図鑑は手段。目的やゴールではない!」
図鑑育児をするうえで、これだけは忘れないように常に意識するようにしています。
まとめ
図鑑育児について、ついつい熱く語ってしまいました。
えらそうなことを書いていますが、私はまだまだ図鑑育児どころか育児の初心者です。
これからも本などで学び、考えながら、自分なりの育児をしていこうと思います。