脳医学者である林 成之先生の『子どもの才能は3歳、7歳、10歳で決まる!脳を鍛える10の方法』を読みました。
この本については前から知っていたのですが、なんとなくタイトルが好きではなく、手に取っていませんでした。
先日読んだ、小川大介さんの『5歳から始める最高の中学受験』の中に、この本に関する記述があり、興味がわいたので読んでみることに。
非常に参考になる内容で、今まで読まずにいたことを後悔しました。
目次
内容
脳医学者である林成之先生の本。
脳の仕組みと成長過程をもとに、0~3歳、3歳~7歳、7~10歳の子どもの育て方を指南した本。
子どもの脳は0歳からおよそ3年間は脳神経細胞が増え続ける。
その後、3~4歳でピークを迎え、7歳頃までは少し減るという不思議な現象が起こる。
そして、7~10歳以降、脳は脳神経細胞間の情報伝達回路を発達させていく過程に入り、やっと「大人の脳」になっていく。
この脳の成長過程をもとに
・0~3歳は本能磨きに集中させる時期
・3~7歳は脳の土台をしっかりつくる時期
・7~10歳以降は自主的に勉強させる時期
と著者は説く。
脳の仕組みを解説しながら、今すぐ子育てに取り入れたい事柄や、一刻も早く取り除くべき悪しき習慣などを紹介している。
感想
娘の成長の節目節目で何度も読み返したくなる良書でした。
第1章は脳の仕組みについて解説されており、正直、「早く育脳について教えて~!」と思いながら読み進めていたのですが、第2章からはページをめくる手がどんどん速くなっていきました。
第1章も子育てにおいて重要なことがたくさん書いてあるのですが、脳の部位の名称とか、本能の種類とか、神経群の名前とか、どうも頭にすっと入って来なくて…。
本書で紹介されていることは、「子どもに何をやらせるか」よりも「させないこと・止めるべきこと」に重点が置かれています。
例えば0~3歳までの子どもの場合、脳が未熟なので、いわゆる「お勉強」は向かないそう。
この時期は何かを教え込むよりも、本能を磨く時期。
そのために親ができることは
・明るい表情を見せ、愛情を十分に注ぐ。
・失敗を認め、よくほめる。
・真剣に競争する。
・自分の足で歩かせる。
・やっていることを止めない。
・すぐに手助けしない。
・興味を持ったことを応援する。
・子どもの目線で一緒に遊ぶ。
・話に共感しながら最後まで聞く。
・いつも楽しんでコミュニケーションする。
と言ったことだそう。
いろんな育児関連の本を読んで知識を得ているせいか、どれも意外と普段から意識していることでした。
意識しているからと言って、完璧にできているわけではないところが、悩みどころなのだけれども…。
最近、娘は「自分でやりたい!」という意思表示が多くなってきました。
例えばお風呂でのできごと。
娘は小さなあしかのじょうろを使ってバケツに水を入れたいのだけれど、バケツが湯船に落ちてしまったりして、なかなかうまくいきません。
うまくいかないことが続くと娘はイライラしてくるのだけれど、私はしばらく静観。
娘が「キーッ!!!」となると、一応「お手伝いしようか?」と声をかけてみるのですが、「ママ、いや。」と言われるので、私は再び引っ込みます。笑
なんとなくやっていた行為ではありましたが、脳を育てるうえでは正しい行動だったようです。
これからも娘の本能を磨くべく、静観で行こうと思います!
「ママ、いや。」って言われたくないし。笑