『子育てを感動にする おもちゃと絵本』を読みました。
おもちゃと絵本の奥深さをたっぷり味わえる1冊。
娘の遊びをもっともっと観察しようと思わせてくれる本でした。
目次
内容
著者は愛知県で「絵本とおもちゃのカルテット」というお店を営む藤田篤さん。
著者はたくさんの絵本の専門家、おもちゃの専門家から学んだことを自身の子育てで聞いたとおりに実践。
取引先である保育園の先生方とも学んだことを検証し、子どもにとっての「本物の絵本」「よいおもちゃ」とはどんなものなのか、ということについて理解を深めてきた。
本書はそうした著者の子育てにおける実験と実践、保育現場での研究と検証のなかで確かめてきたことをまとめたもの。
子どもの発達に合わせたおもちゃの紹介、絵本の読み聞かせ方法はもちろん、おもちゃの与え方や、子どもの発育と遊びの関係性、親子の関わりなど育児書としての機能も本書は備えている。
感想
娘との遊び方やおもちゃの選び方がわからなくて、私はこどもちゃれんじbabyの受講を決めたのですが、先にこの本に出会っていたら、私はドイツのおもちゃにはまっていたかもしれません。
本書で紹介されているおもちゃは子どもの発育に合わせて作られたものばかり。
赤ちゃんが握るためのおもちゃ1つとっても、形、大きさ、重さの違うものが3種類もある。
もちろん、それぞれの違いは意味があってのこと。
このように、ヨーロッパ(主にドイツ)で作られたおもちゃには作り手の想いがたくさん詰まっているそうです。
本書のなかで特に心に残ったフレーズは、「遊びは飛び級ができない」。
発育にあったおもちゃを子どもに与えると、子どもは夢中で遊ぶそうです。
逆に、発育にあっていないおもちゃを与えても、子どもはそのおもちゃで遊ばない。
遊びと子どもの発育には深い関係があり、勉強のように飛び級をすることはできないんだとか。
確かに、こどもちゃれんじbabyのおもちゃは1ヶ月程先の発育時点のものが届くので、届いた当初は遊ばないものがほとんどでした。
でも、不思議と1ヶ月経つと夢中で遊び始める。
「そういうことか。」と妙に納得しました。
これから先、娘におもちゃを買う時はもちろん、友達や親せきの出産祝い等のプレゼント選びにも非常に参考になる内容でした。
本書の後半では絵本についても触れられています。
内容は、絵本の選び方よりも、読み聞かせの方法についての解説が中心。
こちらもとても参考になりました。
子どもは生活体験を通して自分で間違いに気づき、覚えなおすそうです。
だから、例えば絵本に書いてある柿を見て、「りんご!」と言っても訂正しない。
「書いてあることを書いてある通りに読む。子どもが間違えても否定してはだめ。」
最近はこれを意識して読み聞かせるようにしています。
おもちゃも絵本も子どもの発育にあったものを。
子どもの世界を壊さない。
そんなことを教えてくれる本でした。
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