『中学生までで決まる!リケダン、リケジョの育てかた』を読みました。
詳細は感想に書きますが、正直に言うと、ちょっと期待外れという印象。
もちろん、「全然役に立たなかった!」というわけではありませんが、私がイメージしていたものとは違いました。
タイトルで、私が期待しすぎたのがいけないのかもしれませんが…。
目次
内容
子どもをリケダン・リケジョに育てるために親がとるべき行動を指南した本。
著者の主張は大きく2つ。
1つは、親がしっかりと子どもの家庭学習をみること。
もう1つは、家庭で理科の体験を増やすこと。
著者は小学校の理科教諭であり、子どもを理系に進ませたければ数学よりも理科が重要だと主張。
小学校の理科教諭として、そして父親として経験したことをもとに、子どもの得意科目を理科にするための方法がまとめられている。
感想
「娘には理系に進んで欲しい。」と密かに思っているため、タイトルに一目ぼれをして読みました。
夫も私も文系出身なので、「娘を理系に!」と思っても、何をしたらよいか全くわからなくて…。
でも、冒頭にも書きましたが、私的にはちょっと期待はずれな内容でした。
理由は
①既に知っている内容ばかり。
「子どもを理系に進ませたい」という内容の趣旨の本でなくとも、子育て本には大抵書いてあることがほとんどでした。
家庭内で理科の授業を話題にするとか、動物園や博物館の楽しみ方などの話は参考になりましたが、全体的にみると真新しい情報は少ないという印象です。
②子どもの勉強の責任は親にあるという主張にちょっと嫌悪感。
「教師はやることがたくさんあって大変だから、しっかり家庭学習させてね。」というのが著者の主張。
わざわざ第3章に「学校はたいへんです」という章を設けているほど。
わかる、わかるよ。
子どもの学力のすべてを学校のせいにするつもりはないです。
家庭学習の大切さも理解しています。
でも、なんかモヤモヤ…。
「教師」と言う立場でありながら、「子どもの学力の責任はとりませんよ。」と言われている感じがして、私は拒否反応が出てしまいました。
③文体のせいで説得力に欠ける。
この本を読み始めて最初に感じた違和感は文体。
話ことばのような調子でつづられているのですが、その文体のせいで説得力に欠ける印象があります。
ただでさえ研究データなどの引用は0の内容なのに、話ことばで書かれているために、居酒屋で年配教員に自分の経験談を語られている感じがしてしまって…。
話ことばのような文体の方が読みやすいという方もいるかもしれませんが、私はちょっと苦手なようです。
今回はネガティブな感想になってしまいました。
参考になる部分もあったんですけどね。
このままだと後味の悪い書評になってしまうので、最後に良かった点も。
私自身は理科が苦手だったので(小学生の時に理科で30点をとったことがあります。親にはそのテストを見せませんでした!笑)、子どもを理科好きにするための具体的な親の取り組みが書かれていたのは良かったです。
私自身の知識不足は図鑑で補って、娘と一緒に勉強するスタイルで生活の中に理科の取り組みを加えていこうと思います。
大人になってから勉強する理科の方がおもしろそうですしね!
中学生までで決まる!リケダン、リケジョの育てかた 理系男子理系女子 [ 安達誠 ]
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