早瀬耕さんの長編小説『未必のマクベス』を読みました。
先が気になって夜中まで読む日が続き、今週は寝不足でした。
やっと読み終わり、今日から早く寝られそうです。
目次
あらすじ
IT企業Jプロトコルの中井優一は、東南アジアを中心に交通系ICカードの販売に携わっていた。同僚の伴浩輔とともにバンコクでの商談を成功させた優一は、帰国の途上、澳門の娼婦から予言めいた言葉を告げられるー「あなたは、王として旅を続けなければならない」。
やがて香港の子会社の代表取締役として出向を命じられた優一だったが、そこには底知れぬ陥穽が待ち受けていた。
異色の犯罪小説にして、痛切なる恋愛小説。
(引用元:本書の背表紙)
感想
本書はシェイクスピアの4大悲劇の1つ『マクベス』という戯曲になぞらえて、主人公が事件に巻き込まれていくミステリー小説です。
誰が主人公を裏切るのかが気になって、どんどん読み進めてしまいました。
おかげで今週は寝不足です。
主人公が大企業に命を狙われる理由とか、大企業が自社の社員に殺人を犯させてしまうところとか、いろいろつっこみたい点もありましたが、なかなかおもしろい本でした。
こんなことが本当に大企業の中で起きていたら大問題ですけど。
個人的には、『未必のマクベス』は映画化してほしいです。
長編なので2部構成で。
香港や澳門の街を走り回る(正確には歩き回る)中井優一を見たいです。
小説の中に出てくる現地のお料理も映像で楽しみたい!
でも、残念ながら中井優一の雰囲気にぴったりの俳優さんが思い浮かばないんですよね。
あまり芸能人に詳しくないので。
どなたか『未必のマクベス』を読んで、「この人なんてどう?」という俳優さんがいたら教えて下さい。
文庫本で厚さ2.7㎜の長編小説です。
私のように寝不足にならないよう、お休みの日に読むことをおすすめします。
今年は年末年始の休暇が長いので(お仕事の方はごめんなさい!)、『未必のマクベス』を読むのにちょうどいいかもしれません。
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