『「自分メディア」はこう作る!大人気ブログの超戦略的運営記』を読みました。
著者はちきりんさん。
ご存知の方がほとんどかと思いますが、ちきりんさんは3,000人を超える読者がいるはてなブロガーです。
私がちきりんさんを知ったのは3~4年くらい前。
本屋さんで『自分の時間を取り戻そう』というちきりんさんの本に出会ったのがきっかけです。
その後、『マーケット感覚を身につけよう』『自分のアタマで考えよう』という本も読み、ちきりんさんの本のファンに。
でも、ブログは読んだことがありませんでした。
当時の私はブログというものに馴染みがなかったんですよね。
「へ―この人、ブロガーさんなんだ。」と思って一度くらいはブログを覗いた記憶はあるのですが、熱心なブログの読者になることはなく。
今回読んだ『「自分メディア」はこう作る!大人気ブログの超戦略的運営記』の中で、ちきりんさんが本を出すのはブログの読者を増やすためと書いてあったので、私は期待外れな本の読者だったようです。
でも、ちきりんさんのことを忘れたことはもちろんなく。
今回は本屋さんで目に飛び込んできた、ちきりんさんの『「自分メディア」はこう作る!大人気ブログの超戦略的運営記』を読んでみることにしました。
内容をご紹介します。
目次
内容
〈裏を知る編〉と〈表を読む編〉の2部構成。
〈裏を知る編〉はブログ「Chikirinの日記」の育て方。
ブログに日記を書き始めた理由から始まり、はてなを選んだ理由、最初のはてブ砲についてなど、初期の初期から語られている。
もちろんChikirinの日記がここまで有名になった過程も網羅。
ちきりんさんが個人情報を一切明かさない理由やコメント欄の閉鎖に至った考え、ブログに対する考え方なども書かれており、ブロガーの参考書と言える内容。
〈表を読む編〉はブログ「Chikirinの日記」のベストエントリ集。
炎上マークがついており、各記事に対する世間の反応が一目で読み取れる内容となっている。
単純に読み物としても楽しめるし、どのような記事が世間の注目を集めるのかを把握することも可能。
感想
ちきりんさんの『「自分メディア」はこう作る!大人気ブログの超戦略的運営記』を読んでいて、思わず涙がこぼれそうになるページがありました。
それは、〈表を読む編〉の「仕事と家庭の両立なんて目指すのやめたらどう?」という2014年6月11日のエントリ。
2人の子ども(2歳と5歳くらい)をもつ夫婦で、女性側が関西に単身赴任をしているという家庭をテレビで紹介していたそうです。
母親は毎週末関西から東京に戻って来るほか、毎朝インターネットを使って子ども&夫と一緒に朝ごはんを食べているんだとか。
世間一般には「女性もキャリアをあきらめず、育児と仕事を両立してすごいね!ご主人も理解があってすばらしい!」という意見が多いのかなと思うのですが、ちきりんさんは「これが本当にみんなが求めている〈仕事と家庭の両立〉なの?」と疑問を投げかけているのです。
(詳しくはちきりんさんのブログ〈Chikirinの日記〉もしくは本書をご覧下さい。)
終身雇用を前提としてすべての社会問題を解決しようとするから、睡眠時間もまともにとれないような過酷な生活を「仕事と家庭の両立」とか言って、みんなで目指すことになる。子育てで会社を辞めたら、同じレベルの報酬と、同じレベルの成長機会が得られる仕事には、もう二度と就けない。だからどんなに過酷な状態でも仕事は辞めず、ヨレヨレになりながらも「仕事と家庭を両立させねば!ブヒー!」みたいになる。
終身雇用主義と、日本企業の「社員抱え込み発想」が生む両立神話が、多くの人を疲弊させてる。「仕事と家庭が両立できる社会」なんかじゃなく、「両立なんてできなくても、なーんら問題のない社会」を目指した方がいいのでは?
(「自分メディア」はこう作る!大人気ブログの超戦略的運営記より)
このエントリを読んで、目から鱗が落ちたような、自分の心の中を言い当てられたような、なんとも複雑な気持ちになったのです。
「あー私も〈仕事と家庭の両立〉という言葉の催眠術にかけられて思考停止していたのか。」って。
復職して1ヶ月。
思っていた以上に自分の時間がなくて、自分の時間を作るには夜更かしたり早起きするしかなくて、そうすると体が辛くて。
でも「仕事を辞めたら生活が苦しくなる。今は耐えるしかない。私は仕事と家庭を両立して、自分のやりたいこともやっている。これが最善の方法なんだ。」って思いこんでいて。
何より悔しいのは、ちきりんさんが「今の状況おかしくない?」って問題提議してくれたのに、結局おかしいとは気づいても何も変えられない自分。
なんか自分の無能さに泣けてきてしまったのです。
本を読んで知識を得ても、思考や行動を変えられなければ読んでいないのと同じ。
ブログの運営について学ぶつもりで読んだ本ですが、それ以上の気づきをきちりんさんにもらいました。
もっと考える習慣をつけなければ。
まずは、手帳サイズのノートとペンを持ち歩くことにします。
「自分メディア」はこう作る! 大人気ブログの超戦略的運営記 [ ちきりん ]
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私がちきりんさんを知るきっかけとなった本
自分の時間を取り戻そう―――ゆとりも成功も手に入れられるたった1つの考え方
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