『チーズはどこへ消えた?』の続編、『迷路の外には何がある?』を読んでみました。
主人公は『チーズはどこへ消えた?』で、友達のホーと別れて迷路に残ることを決めた小人ヘム。
変化にうまく適応できないヘムのその後を描いた、
とても興味深い内容でした。
目次
概要
前作『チーズはどこへ消えた?』を読んだことのない人のために
『チーズはどこへ消えた?』は変化に対応するための心構えを説く内容でした。
物語に出てくるのはスニッフとスカリーという2匹のネズミと、ヘムとホーという2人の小人。
この2匹と2人はチーズが大好き!
彼らは迷路の中で好物のチーズを探して生活していました。
ある日、迷路の中のチーズ・ステーションCという場所に2匹と2人は大量に置かれた好みのチーズを見つけました。
その日以来、毎日チーズ・ステーションCに行って、お腹いっぱいチーズを食べることが彼らの日課になりました。
しばらくして、小人たちの日課に変化が生じます。
朝ゆっくり起きてチーズ・ステーションCに向かうようになったのです。
一方の2匹のネズミは変わらず朝早くチーズ・ステーションCに行く。
そんな日々を送るうちに、2匹のネズミはある朝チーズがなくなっていることに気づきました。
でも2匹はそのことに驚きませんでした。
ネズミたちはすぐさま新たなチーズを求めて迷路に飛び出していきました。
後から来た小人のヘムとホー。
2人はチーズが跡形もなく消えていることに驚き、激しく動揺しました。
小人たちはなぜ突然チーズがなくなったのか、その状況が理解できずに、ただただ消えたチーズの行方を嘆くだけ。
チーズ・ステーションCから動くことができなくなってしまいました。
チーズ・ステーションCにはチーズがもうないことをわかっているのに、毎朝チーズステーションCに向かうヘムとホー。
チーズが消えて以来、何も食べていない2人は空腹に耐えられなくなってきました。
やがてホーは、このままチーズ・ステーションCにいても事態は好転しないのでは・・・と思い始めます。
迷路の外に出て、再びチーズを探すことを考え始めるのです。
その案をヘムに話すと、ヘムは大反対!!
ホーは一人でチーズを探し始めます。
そして、ホーはチーズを探しながら、「なぜ自分たちはチーズが突然なくなることを予測できなかったのか?」「チーズが突然消えた時に、すぐに次のチーズを求めて行動できなかったのか?」を考え始めます。
『チーズはどこへ消えた?』はホーの物語を通して変化に柔軟に対応するための心構えを学ぶことができるようになっているのです。
今作『迷路の外には何がある?』の概要
今回読んだ『迷路の外には何がある?』は人生において変化が生じた場合に、怖がらずに適応するための方法を説いた本です。
主人公は『チーズはどこへ消えた?』の中で、友達であるホーと別れてチーズ・ステーションCに残ることを決めた小人ヘムのお話。
ヘムは『チーズはどこへ消えた?』の中では、「変化を予測する」ことも「変化が起きた時に瞬時に状況を理解して新たな一歩を踏み出す」ことも「うまく変化の波にのる」こともせずに、過去にしがみつき続けた小人です。
『チーズはどこへ消えた?』の中では最終的にヘムがどうなったのかは記されていませんでした。
今回読んだ『迷路の外には何がある?』では、このヘムのその後が描かれているのです。
ヘムは次第に「どうして僕はホーと一緒に行かなかったんだろう?」と考え始めます。
そして、ついに迷路へと踏み出します。
ところが、空腹と疲労でヘムは途中で眠りに落ちてしまいます。
目が覚めると、そこには見知らぬ小人がいました。
名前はホープ。
彼女はリンゴをヘムにあげました。
でも、ヘムはチーズしか食べたことがありません。
一度はリンゴを口にすることを断ったものの、空腹に耐えきれず食べてみました。
初めて食べるリンゴは甘酸っぱくて、とてもおいしいものでした。
次の日もホープはヘムにリンゴをあげました。
実は、そのリンゴは最後の1つだったのです。
チーズの時と同じように、リンゴも徐々に減り、そしてなくなってしまったようです。
それ以降、ヘムとホープはチーズとリンゴを求めて一緒に行動し始めます。
でも、チーズもリンゴもなかなか見つかりません。
なぜなのか?
ホープのアシストのおかげで、ヘムはその理由に徐々に近づき始めます。
そして、ついに2人はたくさんのチーズとリンゴにありつくことができました。
しかも、そこにはヘムの友達ホーもいたのです。
感想
変化に対して常に準備をしている人や、 変化が起きた時に瞬時に動き出せる人、変化の波にうまくのれる人って意外と多くはないと思うのです。
どちらかというと、変化が起きても、居心地のよかった今までの場所から出られない人の方が一般的なのではないでしょうか?
私はそのタイプです。
だから、『チーズはどこへ消えた?』を読んだときに何となくすっきりしませんでした。
常に変化に備え、変化が生じた時には素早く行動するべきだということはわかった。
でも、もし変化についていけなかったらどうなってしまうのか?
その答えを『迷路の外には何がある?』で得ることができました。
この本でのキーワードは「信念」。
「信念」を持つことは大切だけれど、時にはその「信念」が間違っていないか疑ってみることも必要。
変化に応じて「信念」を見直すことも。
頑固な私にはとても良い教訓でした。
育休を終えて、8月1日から職場復帰します。
恐らく、いろいろなことが変わっていると思います。
私は新しい生活に慣れることに精一杯で、会社の変化についていくことができないかもしれません。
そんな時はこの本を読み直して乗り越えようと思います。
『迷路の外には何がある?』 ――『チーズはどこへ消えた?』その後の物語
- 作者: スペンサー・ジョンソン,門田美鈴
- 出版社/メーカー: 扶桑社
- 発売日: 2019/02/27
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- この商品を含むブログを見る
『迷路の外には何がある?』 --『チーズはどこへ消えた?』その後の物語 [ スペンサー・ジョンソン ]
- ジャンル: 本・雑誌・コミック > 人文・地歴・哲学・社会 > 宗教・倫理 > 倫理学
- ショップ: 楽天ブックス
- 価格: 1,080円
『チーズはどこへ消えた?』を読んだことのない方はこちらから↓
- 作者: スペンサージョンソン,Spencer Johnson,門田美鈴
- 出版社/メーカー: 扶桑社
- 発売日: 2000/11/27
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- 購入: 11人 クリック: 153回
- この商品を含むブログ (235件) を見る